再婚承認を要求します
ジャンル:王室物×復讐系
国内累計閲覧数が4.2億回を誇る人気作で、2024年10月には単行本も発行される人気作「再婚承認を要求します」を今回は分析する。
分析の観点は
①どこがどう面白いのか?
②どこがどう読者に刺さっているのか?
③何故ヒットしているのか?
の3つを1話~3話を語っていく。
私は復讐系作品を盛り上げるためには以下の要素が必要だと考えています。
①敵キャラクター(加害者)に敵意と憎しみを持って貰う
②主人公(被害者)に共感と憐憫の情を持って貰う
③主人公が復讐を果たすまでの感情と思考の軌跡
④復讐を果たしスッキリする
「再婚承認を要求します」は、奴隷出身の小悪魔系令嬢に心を奪われた皇太子に裏切られた皇后が再婚承認を要求する形で復讐する皇室復讐ドラマである。読んでいて1話目から惹きつけられ、続きが読みたくてしょうがなくなってしまった。分析をすると1話目~3話目で①~③の要素を効果的に成立させるテクニックや構成がされているのが見事でした🌸勿論主人公の皇后がカッコいい!魅力的なキャラクターであることもヒットの要因だとわかりました💡
具体的にそれを語っていきます!
🚩①敵キャラクター(加害者)に敵意と憎しみを持って貰う
その役割を持っているのが
ラスタ(元逃亡奴隷の側室)
特に、1話目にラスタが離婚をしたナビエに見せる「悪女」を期待させる態度で読者が「コイツが離婚の原因になった」「ナビエと関わると対立が起きる」と推測させている。
ラスタが敵キャラクターとして読者からのヘイトを集める仕掛けとして優れているのが
①天然無礼言動 (無知と性格のため相手へのリスペクトを欠く行動)
②困ったらすぐにソビエシュに言いつけ、寵愛を受ける行動パターン
である。
そのラスタと「ヘイト」の化学反応を引き起こすのが、皇帝ソビエシュである。
ソビエシュがヘイトを集める仕掛けが
①ナビエよりもラスタを優先した言動から対立を作り出す存在
②(読者視点で)ナビエの気持ちを裏切るラスタへの寵愛
③心変わりをしてしまった 変化
これにより、ヘイトを溜める展開と、対立を作り続けられる構造に貢献している。
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