スージー・なお子

「もうさ、いろいろ良くない?」が口癖の拗らせゲイ30歳。 極度のめんどくさがり。何が「拗らせ」かって、すぐ悩む。すぐ頭で考える。 「Don't think, feel」なブルースリーが羨ましい。いや、そんなん言われたって、考えるっしょ。人間だもの。突然の、みつを。

スージー・なお子

「もうさ、いろいろ良くない?」が口癖の拗らせゲイ30歳。 極度のめんどくさがり。何が「拗らせ」かって、すぐ悩む。すぐ頭で考える。 「Don't think, feel」なブルースリーが羨ましい。いや、そんなん言われたって、考えるっしょ。人間だもの。突然の、みつを。

最近の記事

ゲイの皆さん、くよくよ悩んでんなら海外行きな!

アタシ、ついこの間までゲイのくせにゲイがだいっきらいだったのね。 なよなよしてる人みたらキモいって思っちゃうの。 女の口調で書いてて、バッカみたいでしょ? でも本当の話なの。 でも、なんかだんだんそういう自分に耐えられなくなってきて。 いつまでアタシって、こんな闇かかえて生きてくんだろうって思っちゃった。 ゲイって自覚したのは10代も終わりに差し掛かったころだったわ。 もう10年以上がすぎた。 アタシはそのときからずっと、ゲイってオープンにできなかったの。

    • 片思いの彼をどうやって忘れるか?という問いの立て方が、間違っている。

      ずっと執着してます。 ずっと、ずっと、その人のことを考えています。 頭から離れなくて、朝方まで寝付けないくらいです。 まどろみの後、目が覚める。 髪をかき上げたその手でスマホをつかみ、インスタを開く。 「彼からメッセージが来てたらいいな」と思って、 結局、何もきてなくて、 「だよね……」と現実を噛み締めるのが、 ここ最近の朝のモーニングルーティンです。 彼から離れたくて、彼を忘れたくて、引っ越しました。 「片思い 忘れ方」で検索したら、 「距離を取ってみ

      • 「あなたが幸せなら私も」って気分に1ミリもなれない話

        当方31歳。 久しぶりに、恋をしました。 なんと高校生ぶりのことです。 以来10年以上も恋をしなかったのに、恋に落ちる時というのはあっけないもの。 逆に、今までどうして何も発動しなかったのか不思議に思えてくるから、人生って面白い。 でも10年以上ぶりの恋は、残念ながら100%実りません。 男の自分が恋に落ちた相手も、男だったからです。 より正確に言えば、自分はゲイ男性で、相手はストレート男性。 あいにく自分は相手の射程圏外にいる。 せっかく久々に恋をしたというのに、な

        • LGBTQ当事者なのにレインボーフラッグを「見たくない」③

          ■第3話    私はゲイだが、性的マイノリティの社会運動を象徴するレインボーフラッグが嫌いだ。なぜか「見たくない」のである。  第2話で、私はレインボーフラッグを見ると「6色の旗である」という事実以上に、誰かによって込められた意図や、旗が象徴する運動とその担い手たちの存在に勝手に思考を巡らせてしまうこと、そして、「それらと関わりたくない」と感じてしまうといった率直な気持ちを書いた。  逆説的だが、「関わりたくない」という感情は、背後に「関わるべきである」という圧力を感じる

          LGBTQ当事者なのにレインボーフラッグを「見たくない」②

          ■第2話 私はゲイだが、性的マイノリティの社会運動を象徴するレインボーフラッグが嫌いだ。なぜか「見たくない」のである。  いったい、何が嫌なのか、その理由を見つめる旅に出かけようと思う。その前に、「いやだ」という感情と、もうちょっと丁寧に向き合ってみたい。  私がレインボーフラッグを目にした時、まず脳裏に浮かび上がる言葉は「対岸」である。つまり、「(こちらではない)向こう側の人たち」というイメージである。  性的マイノリティのパレードを、街や報道で見たことがある人もい

          LGBTQ当事者なのにレインボーフラッグを「見たくない」②

          LGBTQ当事者なのにレインボーフラッグを「見たくない」①

          ■第1話 私はゲイだが、性的マイノリティの社会運動を象徴するレインボーフラッグが嫌いだ。思わず目を背けたくなるほどに。要は「気持ち悪くて、見たくない」のである。  こう書くと、政権の中枢で差別発言を放った秘書官を思い出される方もいるだろう。「見たくもない」という言葉は、ポリコレ的に一発アウト。レッドカード退場。彼は、その後、まるでテレビの生中継に映り込んでしまったディレクターが瞬時に状況を察して目にも止まらぬ速さで身を引くかの如く、表舞台から去った。  だが、それで良か

          LGBTQ当事者なのにレインボーフラッグを「見たくない」①

          着ぐるみ的な人生を不快に感じるなら、手放すときかもよ。

          人は、だれもが着ぐるみを着て暮らしている。 着ぐるみとは、もちろん比喩だ。 自分の本当の姿を隠すか、脚色して、相手に快く感じてもらったり、注目を集めたりする一連の行動。 これが男の場合、薄毛を隠すために髪にワックスをつけることに始まり、グッチの時計を身につけたり、慶応卒の学歴を必要以上にアピールしたり、業界用語を多用して「デキる奴」を演出したり、筋トレをしまくって太い二の腕をインスタに投稿したり、または高校時代に大して悪くもなかったくせに「不良とつるんでいた」と虚構の武

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