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発言カウント・ルーレット指名システム
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身内が教育現場で働いており、現場で業務効率化を進めるにあたり相談を受けた際に、いくつかの時短テクニックを開発しました。何点か現場で紹介してもらった際、教員目線で「これがあったらとても助かる」、「欲しいと思ってずっと探していた」という声を多く聞くことができました。ここでは、そういったシステムを紹介します。
第一弾は、発言カウント・ルーレット指名システムです。グーグルスプレッドシートのみで作成しています。会議中や授業中に、挙手発言をさせたり意図的に指名して発言をさせたりする場面があると思います。発言数を数えて管理したい時もあると思います。そこでおススメなのがこのシステムです。
スプレッドシートの使用方法
1.ボタン
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スプレッドシートの「ボタン」シートの中にも、赤色で使用の流れが書いてあります。
①学年・組を半角数字で入力する。
②座席に合わせて出席番号を半角数字で入力する。
※座席を毎回最新のものにするのが面倒な場合は、番号順でよい。
③シートの下の方に、名前確認用の座席が表示されます。
④水色セルの上に透明なボタンが各々作成してあり、各ボタンを押すとスクリプトの実行が行われて、1ポイント入ります。同一ボタンの連続押下には対応できないのですが、少し時間差で押すとうまく作動します。
ポイントは集計シートに入ります。以下集計シートへ。
2.集計シート
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スクリプトが実行されると、集計シートのC列に表示されます。ボタンの押下分のポイントが入ります。もし間違えて押下していたら、D列にマイナス分を半角数字で入力すれば大丈夫です。
確定したら、中央上に位置する「蓄積ボタン」を押下します。その後、蓄積の重複を防ぐために、「値消去ボタン」を押しておきます。
「蓄積ボタン」のデータは「蓄積シート」に転記されます。下へどうぞ。
3.蓄積シート
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すべての転記データが「蓄積シート」に集約されます。縦の列は自動で増加します。
4.ルーレット(フラッシュタイプ)
「ルーレット」シート内の、ルーレットボタンを押すと、名前がフラッシュします。止まると、下のように確定です。
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下の画像にあるように、「選択リスト」と「選ばれたリスト」があります。ルーレットは、「選択リスト」から選ばれ、選ばれたら名前が削除され「選ばれたリスト」に名前が移動します。常に「選択リスト」は指名されていない人のみ表示され、公平性が保たれます。「0.5ポイント」ボタンを押すと、「選ばれたリスト」内の人すべてに0.5ポイントが付与され、名前の横のK列に表示されます。「蓄積ボタン」で「蓄積シート」へ転記が行われます。蓄積の重複を防ぐため、「値消去」ボタンでK列の値をクリーンアップします。
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初期設定
1.名簿の作成
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「R6名簿」シートのD列に名簿を差し込みます。現在名簿はAI自動生成した仮名になっております。必要に応じて横の行を増やしてください。
2.ポイントの設定
挙手指名で1ポイント、ルーレット指名で0.5ポイントです。挙手することで自発的な参加を促します。ルーレットで指名された場合には、参加者のランダム性を加味して少し低めのポイントを設定することで、積極的な挙手発言をより高く評価しています。
1. 自発性の促進
挙手することは自発的な行動であり、ルーレット指名は受動的なものです。このため、自発的に発言を促すために挙手により多くのポイントを与えています。ただし、0.5ポイントという設定は、ルーレット指名も一応の努力として評価するため、バランスを取っています。
2. 公平性の確保
ルーレットで指名された場合に「強制的に発言させられる」感があるため、0.5ポイントで負担を軽くしてあります。また、ルーレットは「選択リスト」から選ばれ、選ばれたら名前が削除され「選ばれたリスト」に名前が移動します。常に「選択リスト」は指名されていない人のみ表示され、公平性が保たれます。ルーレットで全員が指名され終わったら、「リセット」ボタンを押すと「選択リスト」が初期状態にリセットされます。
使用が期待できる場面
発言カウントシステムやルーレット指名システムは、以下のシチュエーションや業界において活用が期待できると考えています。
1.教育現場・オンライン学習
• 発言カウントシステムは、授業やグループディスカッションでの学生の参加状況を可視化するのに役立ちます。発言の頻度を数えることで、誰が積極的に参加しているか、逆に発言の少ない学生を特定でき、指導に役立ちます。
• ルーレット指名システムは、ランダムで学生を指名する機能があるため、発言機会が均等に分配されるようサポートできます。これにより、特定の学生だけが発言するのを防ぎ、より参加型の授業が実現します。
2.会議やビジネスミーティング
• 会議やブレインストーミングの場で、発言カウントシステムは発言量の偏りを防ぎ、参加者の意見をより公平に反映することができます。
• ルーレット指名システムは、会議で特定のメンバーに発言を促す場面において有用です。特にリモートワーク環境では、参加者全員に満遍なく意見を聞くことが難しい場合もあるため、ランダム指名システムが役立ちます。
3.ワークショップやセミナー
• インタラクティブなワークショップやセミナーでは、発言カウントやルーレット指名が活用される可能性があります。参加者の積極性を引き出し、全員がバランスよく発言できるように工夫できます。
4.エンターテイメント・イベント
• 例えば、クイズ大会や観客参加型のイベントでは、ルーレット指名システムは盛り上げ役として非常に有用です。ランダムに参加者を選ぶことで、ゲームや企画に緊張感や楽しさを加えることができます。
今後の可能性
現代のリモート学習やリモートワークが増える中で、こうしたシステムは特にオンライン環境での需要が高まると予想されます。参加者のモチベーションを維持し、全員が均等に発言できるようにする仕組みは、教育やビジネスでの価値が大きいと考えます。
特に教育現場やビジネス会議、そしてイベントの場では、これらのシステムには効果が確実にあると思います。
以下でスプレッドシートのコピーを販売いたします。
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