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写真は上手い下手ではないと、美術館の写真展示を見て感じた話
先日、とある写真展示を美術館へ見にいきました。
具体的には、京都国立近代美術館のコレクションを中心に、写真の歴史に沿って著名な写真家の作品を展示している、といった内容のもの。
現在、製版会社のお力を借りて写真集を制作しているので、何か制作においてヒントになるものがあれば、という思いをあって楽しみにしていたのです。
自分は、若い頃から写真を撮ってきたわけでもなく、カメラを初めて購入してから10年も経っていません。今まで写真を生業にしていたわけでもなく、どちらかというと、音楽やファッションの世界との関わりの方が人生で長いです。(なので、正直なところ写真の歴史や著名な写真家も全然明るくはありません)
そんな不勉強な自分だったので、その写真展は新たな発見ばかりで非常に楽
しめるものでした。
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結論としては、写真はその人が何にどう着目しているかが面白さなのだなと改めて感じました。
画角がどうとか、レタッチがどうとか、機材がどうとか、ボケの質がどうとか、いいね数やフォロワーがどうとか、上手いとか下手とか…
それが、必要じゃないなんて言うつもりは全くありません。こだわりたい人は、とことんこだわればいいと思う。
ただ、それらを差し置いて、やはりその人が持っている視点、何に興味を持っていて、それに対してどんな角度で着目しているのか、その違いを感じるのが写真の醍醐味だと。
著名な写真家の方々の写真を見て改めて感じました。
自分は、自分のことを写真が上手いなんて思っていません。
ただ、写真というものを楽しむために心がけていることがあります。
それは、「いろいろなものを見て感じて体験して視点を増やしていくこと」です。
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写真についてだけではありません。写真というものに関係ないものにも興味のあることには目を向けます。
国内、海外の気になる場所は、予算と時間の許す限り足を運んで現地に行き、景色や街並み、人などに目を向けます。カフェ、音楽イベントや、絵画展、お笑いのライブ、たまに地方の祭りにも参加してみてたり…
それに、自分とは全く畑違いの職業(活動)をしている人に話を聞きに行ったりするのも、新たな視点が得られて楽しい。
自分は、カメラ機材も大好きなのですが、(妻の怒りの雷をかわしながら汗)散々機材に投資してきまして。でも、結局自分の写真は大して変わらないなと実感しました。
自分の写真活動をさらに楽しんでいくには、機材が大事じゃないとは言わないけど、自分の「視点」を増やしていくことが大事なのかもしれないと肌で感じています。