私の父は見える人4
今回は、私の体験をお話しします。
私の昔住んでた家は、凄くボロくて、家と言うより、蔵を家に無理やり変えた家でした。
父親が、不渡りを出して、究極の貧乏時代でした。
そんな家に昔何があったのかは知りません。
ただの霊の通り道だったのか。
何故かは分かりませんが、よく霊現象が起きる家でした。
当時私は中学生でした。
夜中寝ていて、人の気配で目が覚めたのですが、姉はパイプベッドで私は畳に直に布団を敷いて寝ていました。
そして、そんな私の布団の回りを誰かがぐるぐると回っているのです。
びちゃびちゃに濡れた女の人が俯いた状態でぐるぐると。
特に何かされたわけではないですが、このまま眠った状態にいよう。気づかれてはいけないと感じて、目を瞑ったままでやり過ごしました。
そして、気づけば朝でした。
あの女の人はなんだったんだろう。
今でも謎です。