東大の学費値上げ反対運動における左翼学生の欺瞞
上記のように東大の学費値上げに対して左翼学生が反対運動をしている。
このような反対運動をする左翼学生に対して
上記のように批判する意見もあった。
そして、さらに上記のように批判する意見に対して
や
のように「東大卒の方が稼いで税金を納める」といような反論がなされている。
この件に関して私が思うのが、東大卒の方が稼げるのであれば学費値上げに反対するのではなく単に奨学金を借りればよいだけだということである。今現在学費の負担が重荷になっているのであれば奨学金を借りて東大卒業後に沢山稼いで返せばよいだろう。
そもそも
上記のように低所得世帯へは学費全額免除をしている。
しかし、左翼学生は
この低所得世帯への学費全額免除だけでは納得していない。結局のところ低所得世帯ではない貧しくない世帯の学生の負担も増やすべきではないと考えているみたいであり、金銭面を理由に絶対に東大に進学することが叶わない学生を無くしたいわけではないということがわかる。
先程「東大卒の方が稼いで税金を納める」というような反論がなされていることを紹介したが、奨学金を借りればよいだけであるのに学費値上げにこれほどまでに反対するのは、そのような人たちは東大卒業後に社会に出て働こうとするのではなく、研究者を目指したり、活動家を目指したりするのでそのような人たちは沢山稼いで税金を納めないのだろうと思われる。よって「東大卒の方が稼いで税金を納める」というような反論は、問題は卒業後に沢山稼いで税金を納めようとはしない東大生なので無意味である。
個人的には社会に対して利益をもたらすことのできる研究、特に工学系の研究者であれば沢山稼いで税金を沢山納めていなくとも優遇してあげることは社会の利益の観点から望ましいとは思われる。しかし、そうではないことの多い研究、特に人文系の研究に関しては優遇することは慎重であるべきである。
デサンティス氏の述べるようにジェンダー研究のような社会の利益にならない、それどころかむしろ害にすらなる分野の学位を取得するために低学歴ブルーカラーが税負担をしなければならないのはあってはならない。
また、社会に対して利益をもたらすことができる分野の学位の取得を目指していたとしても単に学位が欲しいだけで研究に目覚ましい成果を求めてはいない学生のために低学歴ブルーカラーが税負担をしなければならないということもあってはならない。
結局のところ大学進学への公的支援はそれが投資として成立するかが重要であろう。人文系は無駄になりがちであり、人文系以外の特に理系であったとしても、男性であれば大学で学んだ内容を仕事に活かして社会に還元できやすいとは思われるが、女性だと妊娠・出産、そして育児があるので男性と同じようには社会に還元できない。また、女性が妊娠・出産をしないのであれば話は別だがそれはそれで少子化に繋がり、違った意味で社会にとってはマイナスとなるだろう。
私としては人文系の大学の定員を半分にまで減らし、学生への支援は現状維持にする。その上で大学生である期間の年齢をカバーした18歳〜30歳全体、つまり学生だけではなく社会人も含めた経済的支援を検討するべきだと考えている。
そして、最後に言及しておきたいのだが、今回の左翼学生による東大の学費値上げ反対運動に関して、普段左翼は劣った人たちを排除する優生学に反対しているのに対して優生な人たちしか入れない東大の存在を正当化しているということはおかしいと思うのである。
学力や才能などは大学の合格基準を超えてはいるが金銭的な問題があって大学に通うことを諦めざるを得ない人たちに対しては寄り添うが、学力や才能などが大学の合格基準に達していないがゆえに大学に通うことを諦めざるを得ない人たちに対しては寄り添わないということはおかしい。
左翼学生は大学が時おり学費の値上げをすることに対して怒るのではなく、普段から知的障害をはじめとした一般入試では合格できない学力の足りない人たちやAO入試で合格できない突出した才能のない人たち、そして推薦入試で合格できない学力やコミュニケーション能力の足りない人たちが存在するということに怒りを燃やすべきなのである。
金は分配できるが才能は分配できない。メリトクラシーこそが解決されていない差別問題であり、左翼学生がこれを正当化していることについては私は納得できないのである。