「可能性を信じて応援する」ということ
最近、「何しているの?」とよく聞かれるので、急にこんな書き出しでnoteを書いていることにびっくりされるかもしれない。
なぜnoteを書こうと思い立ったかというと、9月にスタートしたproject:ZENKAIが終わりに近づいている今、感じていることを言葉に残しておきたいと思ったから。
頭の中にある言葉を文字にするのは、ちょっと恥ずかしいし緊張する。
でも、この瞬間に感じていることをあえて残しておきたい。
これを読んでくれている人の中には、project:ZENKAIについて知らない人も沢山いると思うのでリンクを貼っておきます。
さて、本題に入ると、私はこの数カ月、「可能性を信じて応援する」ということと向き合ってきたように思う。
「可能性を応援する」って何だ???
ZENKAIと初めて出会った時、「可能性を信じて応援する」と聞いてワクワクした半面、正直怪しい?!と思っていた。
そこから、その言葉の意味がどういうことなのか分からないまま、ZENKAI Day1が始まり、気がついたらもう10週目に入っていた。
3カ月間、毎週8人の高校生と1on1をする。
どんな思いで参加したのか。
ZENKAIが終わった時にどんな状態になりたいのか。
と、高校生に対して問いを投げ続ける。
日を重ねるごとにお互いの緊張もなくなり、学校のことや課外活動のこと、これまでの経験やそこで感じたことを赤裸々に聞かせてくれた。
逆に、私の将来について聞かれたり、悩みを聞いてもらったりもした。
今振り返ると、それは、これまで自分がイメージしていた応援の形とは全く違うものだった。
運動会のように「いいぞー!」「頑張れ!」とただ声援を送るのではない。
どこやらの塾の窓に貼ってある広告のように、「君ならできる!」「今からならまだ間に合う!」みたいな言葉を送るのでもない。
じゃあ、ここでの応援の形って何だろう。
私は、「信じる」ということが自分なりの応援の形だと感じている。
「期待する」と「信じる」の違い
辞書によると、
「期待する」とは、
好ましい状態の実現を心の中で待ち望んでいること。
過去のデータから、実現する可能性が高いことを理論的に想定すること。
「信じる」とは、
疑いを持たずにそれが本当であると思うこと。
相手の言葉や人柄に偽りがないものと思うこと。
どういう時に人は相手を信じられるのか。
何もない情報や根拠がない状態で、「私はあなたのことを信じています!」と言っても、「そうですか。」としかならない。
それは、ただの一方的な宣言でしかない。
あなただからこそ
「信じる」ためには、その人が過去にどんなことで心を動かし、今どんなことに頭を悩ませ、これからどうしていきたいと願っているのか、を見ようとする必要があると思う。
過去に相手が経験してきたこと、今、そして未来に見たいと思っている景色を想像した上で、「大切な経験を積んできたんだね。」と受け止める。
そして、「そんなあなただから、私はあなたを信じたい。」と伝える。
信じた結果がどうなるかは誰にも分からない。
結果は相手の行動だけでなく、運やタイミングにも左右される。
私が信じるのは未来の結果や成果ではない。
あなたがあなたとして歩んできた「これまで」と、
今のあなたが自分の意思で選んだその「選択」。
その人の「これまで」と「今」と「これから」をまるごと受け止めて、
”きっと大丈夫”と願いながら見守る。
失敗しても大丈夫と思えるように、いつでも安心して戻ってこられる場所をつくる。
どこまでいっても、相手のことが完全に分かることなんてないという前提に立ち、それでも分かろうとする。
たまに、「これってこういうことで合ってる?」と確認しながら、自分が見たいことだけ見ようとしていないか、立ち止まって考える。
その先に、「何が起こっても大丈夫」という自分に対しての自信を手渡すことができるのではないかと思う。
その上で、周りの環境や働きかけがあったらできそうなことを考え、それぞれに合った形で背中を押す。この繰り返しを通して、相手の「現状」の周りにある、「できるかもしれないこと」の範囲を広げていくことが、私なりの信じて応援する形だと思う。
誰かのお守りになれたら
信じることは、ある意味自分勝手な行為かもしれない。
でも、「誰かに信じてもらうこと」は、分からないことだらけの世界を旅するためのお守りになるかもしれない。
受験、就職、結婚、出産……これから先、数えきれないほどの選択の機会が待っている。
その選択を「きっとうまくいく」と信じて行動するのは難しい。
だから、仲間がいる。
ひとりで何とかしようとしなくて大丈夫。
自分の可能性を信じて応援してくれる人の存在が、今は想像できない景色、今は想像できない自分と出会うきっかけになる。
ZENKAIもあと2週間。
悔いなく終われそうか。やり切ったといえるか。
ZENKAIを言い訳(良い訳)に沢山の人と出会って、これまでは踏み出せなかった一歩を踏み出せているか。
自分自身にも改めて問い直しながら、残りの2週間、みんなで一緒に走り抜きたい。
もし、これを読んでくれている高校生がいたら
TAや運営はいつもみんなにとってベストな伴走がしたいと思いながら、日々考えています。
だから、みんなも全力でぶつかってきてほしい。
怖くても一歩踏み出してみてほしい。
失敗したら、お互いに「良い経験したね!」と伝え合いながら、一緒に進んでいこう。
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