多田哲哉

多田哲哉

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🌟R 1300GSは本当に凄いのか?(その7)何がEVOなのか?ミュンヘンのエンジニアに直接聞いてみた。

🌟(その7 エボテレレバーの何がEVOなのか?)  テレレバーがEVOに進化したってR1300GSの記事には必ず書いてありますが、いったい何がどう変わって進化しているのか?さっぱりわからないです。ネットで調べてもダメなので、ミュンヘンのエンジニアに直接聞いてみました。  R1300GSに試乗してみると、ハンドルを切った時のフィーリングや非常に正確な舵角コントロールが容易にできるところが別次元に進化しています。  操舵とタイヤの動きを正確にシンクロさせたいなら両者の結合剛性を上

    • R 1300GSは本当に凄いのか?(その6)

      ⭐️イベント前払い代金は妥当な価格なのか?   R1300GSの価格が高過ぎるのか?適正か?(その3)で考察したイベント代金前払いの仮説。世界各地で開催されるBMWモトラッドのイベントは大変充実しており、そういうイベント代が車両価格に含まれていると考えれば車両価格は妥当だと書きました。  しかしそれが50万円くらいか?ってところに反響があって、そんなにー‼️とかGSトロフィーの予選を通過して世界大会に行けたら、やっと元取れるのね?などなどなるほどなご意見が有りました。  G

      • ロック1300GSは本当に凄いのか?(その5)ハンドリング編

         いろいろな試乗記事に判で押したよう様に大型バイクとは思えない軽快な走りだ!みたいなコメントが並びます。その理由として出てくる理由は ・軽量化・マスの集中・ボクサーエンジンならではの低重心ってとこでしょう。ボクサーエンジンはBMWの専売特許としてあとはどの新車の試乗記事にも登場する文言ですね。ではもっと具体的に言って何が凄く良くなっているのか?  先ず皆さんの勘違いが多いのがボクサーエンジンならではの低重心。実は初期の空冷時代のボクサーエンジン搭載のBMWはホントにウルトラ低

        • R1300GSは本当に凄いのか?(その4)高額過ぎ💢の続編です。

           どうやってGSの値段が決まっているのか?いろいろ皆様からコメントを頂いたので、GSの値段高過ぎ!の続編です。  その3でR1300GSの価格はイベント代含めてまあ適正か?って結論を書きましたが、オプション等々広く見てみると、世間の常識からかけ離れた値付けがまかり通る、バイク業界の特殊事情…  例えばパニアとトップケースが一式で50万円! 樹脂製でもアルミ製でもBMWに限らず日本のバイクメーカーの純正品もかなりの高額です。あの程度の収納箱をホームセンターで探せばまあ特売3個で

          R1300GSは本当に凄いのか?(その3)

          💢400万円近い値段はいくらなんでも高過ぎる?  いろいろな試乗記事では絶賛の嵐ですが、必要なオプションを揃えると400万円オーバーする価格設定はいったいどうなのか?いくらイイって言われても買えんがね💢ってとこでしょう。  私は長年トヨタ自動車で車の原価を決める業務にも関わってきました。さらにミュンヘンにある、BMWの4輪と2輪の技術開発センターFIZで約7年間ほどある共同プロジェクトで技術開発の仕事をした経験があります。仕事の相棒のドイツ人のひとりは生粋のGS乗り(120

          R1300GSは本当に凄いのか?(その3)

          R1300GSは本当に凄いのか?その2(エンジン音)

          残念ながらエンジン音はイマイチです!  エンジン音と言っても吸排気音とエンジン本体からの音を区別して聞いてみると、本体からのガラ音を連想する様な安っぽい音は日本人にはアラッ⁇ってとこですね。これFEM解析をしてエンジン各部の剛性をコントロールすればクリアできるのですが、余分な重量増になるのでBMWのエンジニアは軽量化を優先してます。そもそもドイツ人はこういう性能の本質に関係無いところは全然気にしません。日本人的にはもうちょっとなんとかして欲しいのですが💦  排気音は一昔前のバ

          R1300GSは本当に凄いのか?その2(エンジン音)

          R1300GSは本当に凄いのか?

          (その1車高調整)  11月末の日本発売日直前に、伊豆修善寺のマリオットホテルで二輪ジャーナリスト試乗会が開催され、その試乗インプレッションがいろいろなメディアで公開されています。そのどれもが絶賛の極致で夢のバイクの登場だ‼️って論調で揃ってます。ネガはまあ値段が〜ってとこぐらい?ですが本当に技術的にどれだけ凄いのか?そうでも無いのか?視点を四輪のテクノロジーから探ってみたいと思います。その1は、注目の車高調整機構から。  バイクのインプレッションってなんだかんだで先ずは足

          R1300GSは本当に凄いのか?