くるくると 廻りし踊り子 舞ひ遊ぶ 世間や流行りの 熱に浮かされ
あの頃の 恋に整理が つかぬまま 心のさざ波 寄せては返す
紅を引き 懐紙に付きたる その色は 欲望に似て 甘くあでやか
ふと気付く 前だけ向いて 歩いてた 見上げた空は 遙か自由で
ふわふわの 砂糖菓子のよな 少女なら あなたの隣に いられたのかな 花散らす 頃にはきっと 思い出に 恋の終わりを 告げる北風 好きだから 二人の時間が 切なくて あなたの瞳は 彼女を見ている この恋は 片道切符で 終わってく 窓辺の景色は 涙で滲んで 叶わぬとわかっているから 恋い焦がれ 夢の中なら あなたの傍に
笑み浮かべ 頬を染めたる 乙女子に 恋の芽吹きを 感ずる春の日 初デート あなたの好きに 届くかな 風にたなびく シフォンのスカート たんぽぽの 綿毛みたいに この想い あなたのもとへ 届けば良いのに レンズ越し はにかむ笑顔を 切り取って 君に恋した 春の夕暮れ 春の宵 秘密の逢瀬に 散る桜 二人の愛は 月のみぞ知る
緊急の 連絡先には なれなくて あなたが遠い 五年目の春 紙切れで 私の恋は 許されない あなたの指輪に 嫉妬する夜 この場所が 世界の果てなら 許されぬ 二人の愛も 叶うのかしら うたかたの 恋に溺れる 昼下がり 指輪の跡も 消えないままで かりそめの 恋が始まる 火曜日の 午後はあなたの 最愛になる