ーはじめにー
──あなたは幽霊や死後の世界を信じているだろうか?
もしくは幽霊という存在を見た事があるだろうか?
この物語では
常識では考えられないような著者の実体験を元に描かれた物語である。
日々当たり前に生活していく中で
我々が住んでいる星は「地球」という名の
”球体”であり
スマホがあり、車や電車があり、飛行機がある。
これらは我々にとって”常識”である。
だがこの世の中、ありとあらゆる事象が可能性として存在しているのも事実だ。
今まで自分が”常識だ”と思っていた事が
実は自分の中だけのただの思い込みで
ある日突然”常識が覆る”なんてことは
いくらでもあるのではないだろうか?
今、我々が住んでいる世界が「地球」という名の”球体”であるということを
大昔の人類全員が”常識”として認識できていただろうか?
普段我々の目に見えているものは、宇宙にある物質全体のわずか5%ほどに過ぎないと言われている。
つまり、宇宙の残り95%は目には見えない物質でできているのだ。
銀河系や太陽ができたのは”重力”が
ある為だとされているが
我々の目に見えている物質だけではそれだけ強い重力を生み出すことはできないのである。
物理学者が”宇宙”という一番大きなものを知ろうとすると
”原子”よりも遥かに小さいとされる”素粒子”と呼ばれる最も小さなものに辿り着く、というのが面白いと著者は思う。
2020年にノーベル物理学賞を受賞し、
「量子脳理論」を提唱している
イギリスの天才物理学者
ロジャー・ペンローズはこう語る。
「我々の意識は、通常の物理学で理解されている素粒子や物質よりもさらに微細なレベルで存在する。」
「脳の中で動くニューロン(神経細胞)やシナプス(神経細胞同士を繋ぐ部分)による脳の物理的な活動だけでは”意識”というものは説明できない。」
「意識現象や主観的な経験は独立した現象である。」
「意識というものを説明するには、量子力学が必要だということではなく、量子力学を超える必要がある。」と。
つまり、彼の仮説によると
我々の持つ”意識”というものは
原子よりも素粒子よりも更に小さい物質で構成されており
意識と脳は”別の存在”であるというのだ。
この”意識”こそが古来より伝わる
”魂”の正体なのではないだろうか?
著者は臨死体験をした訳ではないが
この現象の一部に、間近に体験した人物の
一人なのではないか?と思う。
幽霊や死後の世界、意識や魂に関しては
最先端の科学でも追いつけていない分野の為
著者には証明なんてものはできない。
だが本書を読み終えた時、あなたにとって新しい発見や
物事を考え、判断する上で視野の広がる事に繋がってくれれば著者としても嬉しい。
建造物や人物名、細かい日付など個人の特定を防ぐ為
また、より伝わりやすくする為に手を加えてある部分はあるが
”リアルを伝えたい”という著者のこだわりで
嘘をつくなんてことはしていない。
つまり、信じるかどうかはあなた次第である。
著者は小説を書く事自体、初めての試みではあるが
この実体験をより多くの人に伝えていきたい為
今回書かせてもらった。
最後まで楽しんで頂けたら嬉しい。
それでは本編へ移っていこう。