ものぐさが冬日浴びコインランドリー
正月休みにかまけて溜めこんでしまった洗濯物。天気は朝から雪が降ったり止んだり。洗い終えた洗濯物は部屋に干しても乾きそうなものだが、面倒なのでコインランドリーに持って行き、乾燥機にかける。
どうも頭が休みボケしているが、時間は有効に使わなくては。駐車場に駐めた車を出すと、給油、食料品の買い出し、コーヒー豆の補充と走り回る。そろそろいい時間か。頃合いを見てコインランドリーに戻るも、乾燥機のタイマーはまだ10分も残っている。
このどうしようもない10分という時間が、面倒な気分に拍車をかける。ここは待合のベンチにでも腰掛けてボーッとしよう。
程なくして、さっきまでどんよりと雪催いだった空がにわかに晴れ渡る。窓枠が影を落とすほどの冬日が店内に流れ込んでくる。
暖かくて、眩しくて、そしてかったりぃ…。
”コインランドリー“の一語は、17文字の中にあってはかなりの場所を取る。巨大な業務用洗濯機を、狭い室内に置くようにだ。“ランドリー”と省略してスペースを空けるのも手だが、あえて狭いところに私と季語を押し込む。
できあがった句は躓きそうなほどリズムが悪いのだが、このほうが面倒くさい感じが出ていい…気がしなくもない。