人間が本来持っている体の抵抗力
これまで熱を刺激またはストレスとし入浴を用いた体を強化する方法について書いてきました。今回は「人間が本来持っている体の抵抗力」に対して自分のエピソードも交えながら書いていきたいと思います。
記事のキーワードとしては「酵素」「ステロイドホルモン(副腎)」を中心に書いていきます。
自分自身のことを少し話させて頂くと子供の頃からお腹が弱く、あまり良くはないですが学校時代は授業中のトイレに行くことがとても多かったです。大人になっても体質的なところは大きな変わりはないですが少しずつ自分の体の理解が進み対処出来るようになったのではないかと思います。
自分自身がお腹を壊すことが多かった1つ目の原因として噛むことが少なく、飲み込むように食事をしてしまうことであると考えます。
噛むことの重要性を調べていくと食べ物をよく噛んで食べると胃に入ったときの消化酵素がスムーズに作用します。そのため必要な栄養素が体内に取り込まれやすくなります。また噛むことで分泌が促される唾液には消化を助ける酵素「アミラーゼ」が含まれます。噛む回数が少ないと食べ物が大きな塊のまま胃へ送られアミラーゼも不足するため食べ物を消化・吸収するのに時間がかかり消化不良や胃酸の負担が増えてしまいます。まさにこの状態に当てはまっていたのではないかと考えます。
2つ目の原因として考えられる「ステロイドホルモン」について書かせて頂きたいと思います。「ステロイドホルモン」は体の中の副腎というところで作られます。
副腎皮質から作られるので副腎皮質ステロイドホルモンと言われています。副腎皮質ステロイドホルモンは生理的ストレスならびに循環動態、体液バランスや電解質の恒常性を保つ作用があります。ステロイドホルモンは人間の免疫において重要となりますがこの力を体のどこに作用させるかが重要だということを分子栄養学の研修から知見を得たことも今回の記事に繋がっています。
ここ最近「グルテンフリー」という言葉がよく聞かれておりますが「グルテンフリー」とはグルテンを一定レベルで含まないという意味で一般にはグルテンを含む食品を摂取しない食生活のことをいいます。
グルテンとは小麦や大麦・ライ麦などに含まれるたんぱく質の一種です。元々日本人はこのグルテンを受け付けない(消化出来ない)方が多いと言われています。消化出来ないため摂取した場合に消化不良になることが多い状況です。
グルテンを含む食品には以下のものがあります。
パン・パスタ・うどん・ラーメン・ベーグル・焼きそば・マカロニ・全粒粉・パン粉・ピザ生地・ワンタン・餃子・天ぷら・唐揚げの衣・肉まんの皮・洋菓子・カレー、シチューのルウ・ビール・発泡酒
※上記は一般的に入っていることが多いものです
私自身上記のものは大好きで食べ過ぎてしまっていたこともお腹を壊す原因であったと現在は感じています。
グルテンは胃酸で分解がしづらいだけでなく中毒性があります。未消化のたんぱく質は小腸の粘膜を傷つけリーキーガット症候群の引金になります。(リーキーガット症候群は小腸の粘膜に穴をあけ未消化のたんぱく質や有害菌が体の中に侵入してしまう状態です。)リーキーガット症候群は小麦粉(グルテン)だけでなく、牛乳・チーズ(カゼイン)、アルコールでも引き起こされます。
小腸の粘膜が傷つけられるとステロイドホルモンがお腹を治すために使われてしまいます。本来であれば1日の生活の中で仕事・勉強・運動で生じる炎症を抑えるための抗ストレスホルモンとしての役割、体力・持久力・筋力回復する役割が果たさなければなりませんが役割を果たせないため疲労感が消えない、体がおもい・だるい、冷え症等の症状が出現してしまいます。みなさんも上記のような症状があった場合、副腎およびステロイドホルモンに影響が出ているのではないかと考えて頂ければと思います。 後天的に体を強化する方法だけでなく、先天的に人間が本来持っている体の抵抗力に着目して書かせて頂きました。今回の記事が皆様の生活に少しでも活かして頂ければと幸いです。
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