元トラックドライバーが語る2024年問題

また元・トラック乗りとしてのnoteになります。

ことの発端は「働き方改革」ようは始まりは小泉政権時代にバブル崩壊後の不良債権処理に金融機関でさえ経営破綻が起きた。
それに恐れをなした国は「聖域なき構造改革」という政策でバブル崩壊後の財政再建にあたる。
その中で社会経済の不安を取り除く一貫としてこの「働き方改革」が議論がスタートした。
それ以降の社会経済全体の流れはあえてここで語るまでもないだろう。
規制緩和による「非正規雇用」が可能となり企業を守ることで不安定な経済状況下においても雇用を守る、そういう名目だった。

そこでトラックドライバーに関しても非正規(契約社員として契約)や成果報酬制(一般的には歩合給)が導入される事になる。
まあ、当時はバブル崩壊・リーマンショックと立て続けに社会経済は傷んでおり、渋々ながらも自分なんかもトラックの仕事内容は、2t地場から4t→長距離へとスキルアップしながらも給料は下がる、理不尽さはさすがに受け入れざるを得ない部分もあった。
ある意味「ドライバー職での構造改革」というのを経験した世代だともいえると思う。

ただし、キツかったね。。。。時には子会社の陸送へ回された時代もあったね。

基本高速代はでない仕事がほとんど。
間に合わなければ月曜あさイチ着の貨物なんか日曜日の昼過ぎには出発したりしていたし。そのくせ燃費がどうだの事務所からはお小言いただきながらも、「仕事がもらえるだけマシ」なんて感じの時期もあったね。

だって庸車の立場だったから月曜日なんて朝会社の詰め所で待機、夕方迄一本も走らないなんて時期もあったね。
でもね、そこは一本一本の受けた仕事を誠実にこなして、庸車の仕事もらう相手の会社の担当者の信用をいかに勝ち取るか、そんな勝負だった。
割に合わない仕事も受けて、でも着実に真摯にやってさ、次の仕事に繋げるのさ。
割のいい仕事貰えた時の満足感って格別だったね。

まあそんなしのいだ時代もあったけどもうそれも今は昔。

景気回復もしたんだからさ(らしいね)もう今現役で走ってる人たちには、もっともっと報われてほしい、OBとしてはそう思うんですが、

ここへきて2024年問題とか。。。。どうなのよ、って話ですよ。

とか言ってるらしいけど、、、本質の処遇改善につながるのかい?って不安しか感じないんだが。

まあこの記事を読んでほしい
この記事の方が本質的な話で、スーツ組中心じゃ逆効果でしかないと思うんだ。

以下


2024年問題を「宅配の問題」とする国やメディアによってますます見えない化する「企業間輸送」の現場




すごく自分としては「後者」の意見に社会はもっともっと目を耳を傾けてほしいと思うんだ。

本当に何も社会のシステム自体が回らなくなるよ、本質に目を向けて「処遇改善にむかわないと」って危機感持たなきゃ。


それとねこれは働き手にも意識改革をしてほしいんです。

中小って「ブラック」って言われる待遇になるんだけど

中小は特に、急には変われないのね。

よっぽど大胆な運賃アップがない限り「ブラック対応」になるんだ。
そこがネックで、「中小は大幅な運賃アップがない限り会社が持たない」んですよ。

そのブラックの時代でも処遇改善を待ちながら
荷を運んでいるドライバーはいるんですよ。

ぜひ早急に反応してくれないと、ドライバーはもたないんです。

いくら運賃アップが実現できたとしてもドライバーへの還元には時間がかかるんです。

それくらい根が深い問題だと自覚してほしいです。
お願いします。

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