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売上100倍の法則

売り上げを100倍にしろ
「100倍にするための発想法をまず教えるから、よく聞きなさい」


皆さんは、売り上げを来期は20%アップとか30%アップとか言っていませんか?

売上を100倍にするにはものの見方を変える必要がある!

これは現状の売り上げを1とすると、20%アップは1.2,30%アップでも1.3ということです。
売り上げを100倍ということは、今の現状の売り上げを1とすると来期は100にするということです。この違いが何かわかりますか?
ズバリ、ものの見方が違うのです。!
1を1,2や1,3にしようということは、1をもっと頑張ろう!という考え方ですよね

頑張れば来期、1が1,2や1,3になるかもしれない。もっと頑張れば、1が2になるかもしれない。売り上げ2倍ということです。

売り上げ100倍ということは、1をどんなに頑張っても、ひたすら頑張っても絶対に100にならないということです。こんなことは馬鹿でもわかる

最初の1,2や1,3は1を肯定しているのです。今のやり方をもっと頑張ろうということ。100にするためにはどうすればいいか、1を否定しない限り、できないじゃないですか?つまり、今のやり方を変えようということなんです

今回のテストが10点しか取れない受験生には、次のテストで12点や13点を取るためにはもっと頑張れということじゃないですか!
でも10点しか取れない受験生に、次は100点を取れということになると、がんばれというよりも勉強の方法を変えなさいという方が可能性が出てくるじゃないか

1を否定しなさい?不確実性の時代!

「売上が上がれば、単純に利益も上がるわけではない」
「同じ利益なら売上は少ないほうがいい」
「売上10倍は「リスク10倍」を意味する」

まさに、不確実性の時代の経営思想だと思います。

さっそく、本文の中から気になった部分を赤ペンチェックして行きましょう。

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売上を大きく上げるほどリスクは高まる必然性!

売上100倍は手間も100倍。経営していれば常にトラブルが起こるが、トラブルは売上に比例して多くなる。利益が同じなら、売上が大きいほうがリスクは高い

売上はコストをかければ簡単に上がる。100億円の売上を上げたいなら大量に広告を打てばいい。しかし、変化の激しい時代、先行投資期に売上が上がっても、回収期には市場が変わって利益が回収できないことはよくある。だからこそ売上と利益をセットで管理する経営方式を採用しなくてはならない

定期購入による販売が現在の主力商品!

年々、高品質商品でロングセラーを狙うビジネスモデルが主流になってきているが、当社の定期購入(サブスクリプション)による売上比率は約7割。これが利益を生み出す源泉になっている

「無収入寿命」をのばす4つの考え方
1.無収入寿命を何か月にするか目標を決める
2.月次決算時に無収入寿命を算出する
3.純手元資金の目標額が貯まるまで、大きな投資をせずにコツコツ貯める
4.純手元資金の目標額が貯まったら、安心してチャレンジする

無収入寿命=純手元資金÷月額固定費

純手元資金=「総資産」-「固定資産」-「棚卸資産」-「流動負債」

商品・サービスを「少産少死」にすること。商品は一生売り続けるつもりで開発する

5段階利益管理は、利益を商品・サービスごとに次の5段階で見える化する方法
利益1 売上総利益(粗利)
利益2 純利益(売上総利益-注文連動費)
利益3 販売利益(純利益-販促費)
利益4 ABC利益(販売利益-ABC(商品ごとの人件費))
利益5 商品ごと営業利益(ABC利益-運営費)

72の法則
―ー500年使われつづける投資の知恵

 ある投資機会やビジネスモデルについて考えるとき、元本が一定の成長率のもとで2倍になるまでの年数を知っておくと便利なことが多い(第一、いつか元本が2倍になるという期待すら持てないなら、もっと儲かる別の投資機会に目を向けたほうがよくないだろうか?)。

 72の法則は、その年数を暗算するための簡易的な方法で、少なくともルカ・パチョーリ(1445~1514)が著書『スムマ』で記述した15世紀以来、脈々と受け継がれてきた。

 法則はいたってシンプルで、72を成長率(または預金や投資の利率)で割ればよい。そうすれば、初期投資額が2倍になるのにかかる年数がスパッと弾き出される。たとえば、年利9%とすると、72÷9=8なので、8年と算出される。年利9%で元本が2倍になるまでの実際の年数は8.043年なので、確かにこの法則の精度はなかなかのものだ。

 ただし、この法則を経験則として使うときは要注意。この法則は概算でしかなく、しかもいちばん値が正確なのは金利が5~10%前後のときだけだ。また、分数の分子として72の代わりに69か70を使うほうが実際には精度が高いということもわかっている。昔から72が使われてきたのは、割り切れる数がたくさんあるからだ。実際、72は、1、2、3、4、6、8、9、12、18、24、36で割り切れる。

 数学マニアのみなさんのために言っておくと、分子に69.3を使い、「エックハルト=マクヘイルの二次法則」と呼ばれる次の数式を使うと、計算はいっそう正確になる。

 ここで、tは元本が2倍になるまでの年数、rは成長率。第2項は、成長率が高い場合の推定精度を向上させるための補正だ。成長率が高い場合、この補正を行わないと精度が著しく落ちてしまう。

 しかし、何世紀も前から多くの資本家や投資家の役に立ってきたという事実が示すとおり、ほとんどの標準的な状況では、基本的な72の法則だけでも完璧に役立つだろう。

さて、元本が2倍になるまでの時間を計算する手軽な方法がわかったところで、次は初期投資額1000ポンドをたった1年で100万ポンドまで増やす超単純な秘法を見ていこう。

魔法の種は机上の空論なのか?

 こんな架空の状況を想像してほしい。あなたはひょんなことから、毎週月曜日に魔法の豆を買いつける方法を見つけた。それは金曜日の午後になると、必ず買値の2倍の値段で売れるという夢のような豆だ。そこで、あなたは大枚をはたいて魔法の豆を買い、後日その豆を売って元本を2倍にし、翌週、そのお金で前週の2倍の量の魔法の豆を購入する。するとあら不思議、倍々ゲームで、元本が1週間後には2000ポンドになり、2週間後には4000ポンドになり、そして10週間後には102万4000ポンドになる。

ここまで読んだみなさんなら、この計画に穴を見つけるのはわけもないだろう。そう、魔法の豆なんてものは実在しないのだ(もう少し厳密に言うなら、元本がいつまでも倍々に増えていく簡単な方法なんて存在しない)。しかし、この数学的な議論自体は、完璧に理にかなっている。2倍、2倍をn回繰り返したあとの初期投資額は、2のn乗倍となる。つまり、初期投資額は2倍、4倍、8倍、16倍、32倍、64倍、128倍、256倍、512倍、そして1024倍(=2の10乗)と膨らんでいくわけだ。

この世に絶対の保証された利益など存在しない!!

 これは基本的な数学だけれど、恐ろしく現実味がない。ただし、優良で堅実なビジネスモデルがあるのなら、お金がどんなふうに増えていくかを見るためのひとつの思考実験みたいなものと考えてほしい。元本が2倍になるまでの期間は1週間より多少長いかもしれないし、あなたオリジナルの「魔法の豆」を見つけるためには、まちがいなく必死の努力がいるだろう。たとえ魔法の豆が見つかったとしても、保証された利益なんてありえないし、不確実性をうまく管理する必要があるはずだ。でも、どんなビジネスプランや投資戦略だって、煎じ詰めれば、お金を増やす方法を見つけ、そのプロセスを継続的に繰り返せるかどうかにかかっている。

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