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ミツバチの種類

ミツバチの生態と特徴を記載します。


ミツバチの生理と生態を知る

①自らの役割を心得る三種のミツバチ


ミツバチは社会的昆虫と言われているように、その個体だけでは生きられない。1匹の女王バチを中心にして何千何万というミツバチが群をなし、その軍が一つの生態として活動している。巣の中には女王バチ、働きバチ、雄バチという三つの異なるミツバチがいて、それぞれが分担して産卵、育児、集蜜、子孫の繁栄のための交尾などを行っています。


②「女王バチの役割」


女王蜂は王台で生まれる
○群の中に1匹だけいる女王バチの役割は産卵が主な役割になります。女王バチは特別に王台という巣房の中で、ローヤルゼリーをふんだんに与えられて育てられる。

生まれる日数
○雄バチが24日、働きバチが21日かかって出房するのに、女王バチはわずか16日で出房し、順調に成育すれば1週間くらいで発情し、空中高く飛んで雄バチと交尾して1週間程度で産卵を開始します。


〜女王蜂の産卵力!多い日で2000個〜
○交尾はこの時だけで、産卵に必要な精子は女王バチの体に蓄えられ、以降数年間卵を産み続ける。
女王バチは来る日も来る日も産卵を続け、多いときには1日に2000個の卵を産む。その軍の勢いがよくなるか、悪くなるかはすべて女王バチの産卵力によるといってもいい。産卵中はいつも周囲に若い働きバチがついていて、女王バチに絶えずローヤルゼリーを与えている。

〜与える餌によって女王蜂になる!〜
○女王バチの産んだ卵には有精卵と無精卵があり、有精卵からは働きバチが生まれ、無精卵からは雄バチが生まれる。女王バチも有精卵から生まれ、働きバチの卵と何ら変わりはない。女王バチになるか働きバチになるかは、与えられるエサがローヤルゼリー化花粉団子によって変わる。

〜有精卵か無精卵を産み分けられる〜
○女王バチは有精卵と無精卵を、その巣房が何の巣房かで産み分けており、働きバチの巣房には有精卵、雄バチの巣房には無精卵を産み付ける。巣の違いは足の感覚で見分けているといわれている。

〜蜂にも血統がある?〜
○養蜂家は通常1年使った女王バチは更新することが多いが、特に優秀な女王バチは更新しないで数年間使うこともあるし、いい血統を増やすために特別な箱に入れて管理することもある。


③働きバチの役割


〜働きバチはまさにその名前の通り?〜
○働きバチの仕事はたくさんある。巣房の形成と修理、育児や掃除、集蜜・貯蜜、花粉採取から外的との戦い、これらがすべて働きバチの仕事である。さらに事故のために女王バチのいなくなった場合は、編成王台を創って、大至急次の女王バチを育成するのも働きバチである。

〜働きバチの寿命は季節によって変わる?〜
○ミツバチの群の維持は働きバチによってなされるといってもいい。働きバチは休みもなく働いて、夏だと約2~3か月、冬は仕事が少ないので約5か月生きているという。


④雄バチの役割


〜交尾以外の仕事〜
◯雄バチの仕事は、新しく生まれてきた女王バチ候補と交尾して優秀な子孫を残すことだけである。雄バチは冬の間は群の中に1匹も存在せず、春になって気温が高くなり花もサうようになると、女王バチが雄バチ房に卵を産み付けて雄が生まれる。

〜交尾した雄蜂は役目を終える!〜
◯研究によると、新しい女王バチの誕生するころには、蜂場近くの一定の空間に雄バチが多数飛翔していて、その中に処女王バチが飛んでいき交尾するといわれている。この時交尾した雄バチは死んでします。

〜雄蜂は野垂れ死ぬ運命に!〜
◯雄バチは交尾以外の役割はなく、後は新木バチの集めてきた蜜や花粉を食べて生活し、自分では働かない。秋になって日が短くなり花も少なると、雄バチは巣箱の中から追い出されて野垂れ死にするが、秋の終わりころ、巣門のところで必死にしがみつこうとしている雄バチを何匹化の働きバチが追い出す姿は哀れである。

〜雄蜂は針を持たず無害な存在〜
◯雄バチは針を持っていないので手でつかんでもさされることはない。働きバチよりも体が一回り大きく、色は黒みがかっているのが多い。

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