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ドワーフとオーディンの関係

「巨人の死体から生まれた知恵者」
山中に住み、地中を自在に動き回り、好物の知識が豊富。また背が低くずんぐりとした醜い外見で、力が強い
これが一般的なドワーフのイメージであろうか

たしかに、そのような小人や妖精に近いドワーフの伝承も、ヨーロッパには数多く残されている。そういった伝承の中でドワーフは、老人のような皮膚を持ち、三歳で大人になり、七歳で老人の姿になるとされている。

また、ドワーフには女性が存在せず、新たなドワーフは石から作られるとも言い伝えられている。

しかし、本来のドワーフは、少し違った存在であった。ドワーフの原型は北欧神話にあり、そこではドゥ゙ェルグと呼ばれ、神に近い存在とされているのである。

北欧の創世神話において、神々が巨人ユミルを殺し、その死体から世界を創ったとき、ユミルの肉の中に蛆虫の形でドゥ゙ェルグたちが息づいていた。
そしてドゥ゙ェルグは神々から、優れた知恵と大いなる力を授かり、人間の姿を得た。時には神を助けることもあったと言われている。

巨狼フェンリルを縛り上げる紐を作ったのも、このドゥ゙ェルグだとされている。

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