近畿大学、生成AIチャットボット「SELFBOT」を導入し教育支援を高度化
近畿大学は、学生と教職員の利便性向上と業務効率化を目指し、生成AIを搭載したチャットボット「SELFBOT」を2024年10月に導入しました。
この次世代チャットボットはSELF株式会社が提供するもので、最新のAI技術と高度な機能を組み合わせ、学生の問い合わせ対応をさらに効率化し、教職員の負担を大幅に軽減します。
SELFBOTは、ChatGPTと連携することで、従来のチャットボットに比べて圧倒的な柔軟性と応答精度を実現しています。
従来は教職員が事前に質問と回答を準備する必要がありましたが、SELFBOTではドキュメントやURLから自動的に情報を学習し、リアルタイムで正確な回答を提供できるようになりました。
想定外の質問にも対応でき、24時間いつでも学生が利用できる体制が整っています。
技術的には、SELFBOTはAzure OpenAI Serviceを基盤とし、GPT-4oモデルを採用しています。
この最先端のAIモデルは「ハルシネーション」—誤った情報の生成—を抑え、信頼性の高い回答を提供することができます。
また、SELFBOTは、入力されたテキストに基づいて適切なドキュメントやウェブページのリンクを提示し、根拠ある情報を迅速に提示できる点も特徴です。
さらに、SELFBOTは使いやすい管理画面を備えており、会話ログの閲覧やデータの更新、プロンプトのカスタマイズが簡単に行えるため、管理が非常に効率的です。
特に、特定の質問に対して理想的な回答を事前に設定できる「回答コントロール機能」も搭載しており、学習リソースの有効活用と高い精度を保証します。
セキュリティ面でも、個人情報の保護に特化した機能があり、ユーザーデータがAIの学習に使用されないようにするなど、プライバシー保護が徹底されています。
これにより、安全かつ安心して利用できるシステムとなっています。
SELFBOTは、Microsoft TeamsやSlack、Googleサイト、LINEなど、さまざまなプラットフォームと統合可能で、学生や教職員は慣れ親しんだ環境から簡単にアクセスできます。
この柔軟性により、大学だけでなく、企業や他の教育機関でも導入が容易です。
近畿大学は今後、SELFBOTを通じて、学生一人ひとりにパーソナライズされたサポートを提供し、教育の質をさらに向上させることを目指しています。
AI技術を活用し、学生の学習状況や目標に応じた個別支援を実現することで、大学教育の新たなモデルケースとして注目されています。
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