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【サイバーセキュリティ】AMD製CPUの致命的脆弱性が発覚―あなたのパソコンが危険にさらされる前にやるべき対策
サイバーセキュリティの重大な脅威がAMD製CPUに襲いかかっています。
「Ryzen」シリーズを搭載しているパソコンをお使いの方は、速やかな対策が必要です。
この脆弱性が悪用されると、パソコン自体を廃棄せざるを得ない状況に陥る可能性があり、通常の復旧方法では解決が不可能となります。
この脆弱性は、2024年8月にサイバーセキュリティ企業「IOアク」によって発見され、公開されたレポートによれば、2006年以降に販売されたほぼすべてのAMD製CPUが影響を受けるという極めて広範なものです。
「Ryzen」シリーズだけでなく、「Threadripper」やサーバー向けの「EPYC」なども対象となっており、全世界で何十億ものデバイスがこの脆弱性にさらされています。
もしこの脆弱性が悪用されると、ハッカーはパソコン内の全てのデータにアクセス可能となり、個人情報やクレジットカード情報、さらには企業の機密情報にまで危機が及びます。
さらに深刻なのは、この脆弱性を利用した攻撃に感染すると、従来のOS再インストールやウイルス駆除ソフトでは対応できないことです。
その理由は、この脆弱性がBIOSというパソコンの最も根幹部分に侵入し、通常の手段ではマルウェアを検知することができないからです。
しかし、救いもあります。
AMDはすでに修正パッチを配布しており、早急に適用すれば、この脆弱性に対するリスクを大幅に低減することができます。
特にサーバー向けの「EPYC」シリーズに関しては、2024年5月の時点で修正パッチが配布されており、一般向けCPUも現在ほとんどのパッチが配布済みです。
この脆弱性は、初期段階で別のマルウェアに感染している場合にのみ有効であり、セキュリティソフトで大部分の攻撃は防げる可能性があります。
しかし、万全を期すためにも、すべてのユーザーが速やかに修正パッチを適用し、セキュリティ対策を強化することが必要です。
このニュースは非常に深刻ですが、適切な対策を講じれば被害を防ぐことができます。
AMD製CPUを使用している方は、今すぐに修正パッチをダウンロードし、パソコンを保護する措置を取りましょう。
ここからもう少し詳しくお話ししていきますが、注意が必要なのは、修正パッチが全てのAMD製CPUに提供されるわけではないという点です。
特にデスクトップ用のRyzen 3000番台のCPUには、このパッチが提供されないことが報告されています。
これは、まだ多くのユーザーが利用しているシリーズだけに、非常に悩ましい状況ですね。
3000シリーズを使用している方々は、BIOSアップデートの提供状況を定期的に確認し、セキュリティ対策が行われているかどうかを確認する必要があります。
BIOSアップデートは、自動で行われることが少ないため、手動でメーカーの公式サイトにアクセスしてアップデートを実施することが求められます。
ここで重要なのは、使用しているマザーボードの型番を確認することです。
型番ごとにアップデートの提供状況やダウンロード先が異なるため、確実な対策を講じるためには、この情報を把握しておくことが不可欠です。
もし、型番の確認方法がわからない場合は、サポートに連絡するのがベストです。
そうすれば、最適なアップデート方法についての詳細を案内してもらえるはずです。
今回のAMD製CPUに関する脆弱性は、CPU業界全体にとって大きな衝撃を与えるものでしたが、適切な対応を行うことでリスクを最小限に抑えることができます。
Intelも含め、業界全体での対策が進む中、私たちユーザーとしては、情報をきちんと把握し、速やかに対処することが重要です。
まだ修正パッチが提供されていないデバイスをお持ちの方は、最新のセキュリティ情報に常に目を光らせ、問題が発生しないよう適切な対応を心掛けましょう。
今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。
また次回の記事でお会いしましょう!