【サイバーセキュリティ】日本で人気3位のセキュリティソフト、カスペルスキーにアメリカが全面禁止命令!その理由とは?
こんばんは、こんにちは。
今回は、日本で大人気のセキュリティソフト「カスペルスキー」について驚きのニュースをお届けします。
なんと、このソフトがアメリカで違法となり、事実上の全面禁止に至りました。
その理由は、このソフトがロシア製であり、国家安全を脅かす可能性があるためです。
「それはアメリカの話だよね?」と考えた方、少し待ってください。
実は、アメリカと日本は同盟国であり、アメリカで問題視された事柄が日本にも波及する可能性は十分にあります。
特にカスペルスキーは日本でも非常に人気で、なんとセキュリティソフトのランキングで第3位にランクインするほどの使用率を誇っています。
さらに驚くべきことに、国内の多くの個人や企業がカスペルスキーを導入しているだけでなく、日本で最も売れているWi-Fiルーター「バッファロー」には、カスペルスキーのネット脅威ブロッカーが標準で搭載されています。
つまり、パソコンにカスペルスキーを直接インストールしていない人でも、ルーターを通じてカスペルスキーのセキュリティ機能を利用している可能性があるのです。
ここからは、なぜカスペルスキーがアメリカで禁止されたのか、その経緯を詳しく解説していきます。
特に日本のユーザーが気になるのは、「自分たちのデータは安全なのか?」ということですよね。
この記事では、アメリカでのカスペルスキー禁止措置の理由を中立的な視点から丁寧に説明していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
皆さんの中には、「セキュリティソフトって、そもそも安全を守るためのものなのに、どうして危険だと言われるの?」と思った方も多いはずです。
実は、セキュリティソフトには、パソコンの全ての情報にアクセスし、ウイルスを検知・駆除するという重要な役割があります。
このため、理論的にはパソコン内の情報を外部に送信したり、データを削除したりすることも可能なのです。
もちろん、こういったことが実際に行われているわけではありませんが、技術的には可能だという点を理解しておくことが重要です。
また、過去にはセキュリティソフトのアップデートにエラーが発生し、世界中のパソコンがブルースクリーンになり、飛行機が飛べなくなったり、店舗のシステムがダウンした事件もありました。
このような問題が意図的に引き起こされた場合、その被害は計り知れません。
では、なぜアメリカがカスペルスキーを禁止したのか?
その背後には、ロシア政府との関係や、米国の国家機密にアクセスされる可能性があるという懸念が大きな要因となっています。
こうしたリスクを避けるために、アメリカはカスペルスキーの排除に踏み切ったのです。
日本も同盟国である以上、無関係ではいられないかもしれません。
この問題に対して、ロシア政府やカスペルスキー社は強く反論していますが、今後どのような影響が出るのか、注視する必要があります。
この記事では、カスペルスキーが直面しているリスクや、その影響についてより詳しく掘り下げていきますので、最後までお読みいただけると幸いです。
歴史的事実に基づいて、既に公表されている内容だけをご紹介します。
あくまで大手メディアが報じた事実をもとにした解説であり、個人的な憶測や陰謀論は一切含まれていません。
まず、2017年10月にニューヨークタイムズ誌が報じた大きなニュースから。
2015年に、ロシアのハッカーがカスペルスキーのセキュリティソフトを利用して、アメリカ国家安全保障局(NSA)の国家機密を盗んでいたという内容が暴露されました。
これを突き止めたのは、なんとイスラエルの諜報機関。
彼らもロシアのカスペルスキーを監視していた際に、この事実を偶然発見し、アメリカに報告したと言われています。
この事実を受けて、アメリカ政府は即座に反応し、トランプ政権下で2017年にアメリカ政府機関内でのカスペルスキー使用を禁止しました。
しかし、この時点ではあくまで政府機関に限られた措置であり、一般市民への規制は行われませんでした。
一方、ロシア政府とカスペルスキー側はこの報道に強く反発。
カスペルスキーは、ロシア政府とは無関係であり、いかなる政府の指示にも従っていないと主張し、アメリカ側に証拠を求めましたが、アメリカ政府はこれを国家安全保障上の理由で拒否しました。
その後、他国でも動きがありました。
リトアニアやオランダ、そして2022年のロシアのウクライナ侵攻を受けて、ドイツ政府もカスペルスキーを使用しないよう国民に警告を出しました。
そして、アメリカは最終的にカスペルスキーをブラックリストに追加し、2024年6月にはアメリカ全土での販売やアップデートの禁止を発表しました。
では、日本はどうなのか?
NTTが2023年4月にカスペルスキーとの取引を停止しましたが、政府レベルでの制限はまだ行われていないようです。
ただし、今後の動きによっては、日本でも同様の措置が取られる可能性があります。
これらの事実を踏まえ、私たち一般ユーザーはどうすればよいのでしょうか?
既にカスペルスキーを利用している方は、他のセキュリティソフトに切り替えることを検討するのも一つの手かもしれません。
無料で高性能なMicrosoft Defenderは、セキュリティ能力が評価されており、手軽に切り替えることができます。
次に、バッファローのルーターに搭載されているカスペルスキーのセキュリティ機能についてお伝えいたします。
バッファローのルーターには、カスペルスキーのセキュリティ技術を使用したネット脅威ブロッカーが初期設定で搭載されていますが、ここでのデータやライセンス認証の処理は、直接カスペルスキーとやり取りされるわけではなく、日本のデジオ社が間に入っています。
このため、データの安全性は比較的保たれており、個人情報がカスペルスキーに直接渡ることはありません。
少し安心できる仕組みとなっています。
さらに、月額課金プラン「コンテンツフィルタープラス」に登録しない限り、実際にはカスペルスキーとのデータ通信は行われないとのことです。
ただし、有料プランに移行すると、カスペルスキーと直接やり取りが開始されるため、これを避けたい方は設定をオフにする必要があります。
解除方法や専用窓口の電話番号も提供されているので、不安な方は問い合わせることが推奨されます。
また、最近発売された現行品に搭載されている「ネット脅威ブロッカー2」では、カスペルスキーは使用されていないという情報も提供されています。
最近バッファロー製ルーターを購入した方は、さらに安心できると言えるでしょう。
最終的な結論として、月額課金をしていなければカスペルスキーとのデータ通信は発生しませんし、新しいルーターではカスペルスキーが利用されていないことも確認されています。
したがって、過度な心配は不要ですが、気になる方は設定の確認や変更をお勧めします。
今回の解説を通して、バッファロー製ルーターに搭載されたカスペルスキーのセキュリティ機能に関する懸念と、その対策について詳しくお伝えしました。
カスペルスキーが直接データにアクセスするリスクが気になる方もいるかもしれませんが、現時点で日本国内での使用に問題が生じたケースは確認されていません。
とはいえ、世界情勢が複雑化する中で、セキュリティの見直しが必要な時期に来ているのかもしれません。
自分自身のデジタル環境を守るためにも、情報をしっかり把握して、必要に応じて対策を取ることが重要です。
Google、カスペルスキーのセキュリティアプリをPlayストアから削除 – 国家安全保障上の懸念が背景に
2024年10月4日、GoogleはカスペルスキーのAndroid向けセキュリティアプリをGoogle Playストアから削除し、ロシアのサイバーセキュリティ企業であるカスペルスキーの開発者アカウントを無効化しました。
これは、ユーザーが「Kaspersky Endpoint Security」や「VPN & Antivirus by Kaspersky」を含むカスペルスキー製品が米国をはじめとする複数の地域でPlayストアから入手できなくなったと報告したことに続く動きです。
カスペルスキーは、現在この問題の調査中であると公式フォーラムで発表しました。
カスペルスキーの製品がGoogle Playから削除された理由については、6月に米国政府が国家安全保障上の懸念から同社に制裁を科したことが背景にあります。
Googleは声明の中で、米国商務省の産業安全保障局によるカスペルスキーへの制限が、今回のPlayストアからの削除につながったことを認めています。
カスペルスキーは、Galaxy StoreやHuawei AppGalleryなどの代替ストアからアプリを入手するようユーザーに推奨しており、同社のウェブサイトからも.apkファイルをダウンロード可能です。
この問題は、米国とロシア間の緊張が影響しているとみられ、今後の動向が注目されます。