(野菜の栽培記録)2023年〜ミニ白菜〜
初挑戦その6
白菜は、毎年ご近所のおばちゃんからいただいていた。その方は、とても立派で大きな白菜を毎年作り上げている。
毎年いただけるからというわけではないが、特に作ろうとは思っていなかった。
しかし、たまたまとある講習会に参加し種苗会社であるサカタのタネから来られた方のお話を聞く機会があり、その中で紹介された『ミニ白菜〜タイニーシュシュ』に興味を持ったのがきっかけで、栽培してみたいと思った。
そして自分的には、大きな白菜よりも小さい白菜の方が食べきりサイズで調理もしやすいと思ったのも栽培理由の1つだった。
9月
9月中旬、ちょうどとうもろこし跡地が手付かずの状態だったので、土作りを開始。
ミニ白菜という事もあり、通常の白菜よりも早く収穫を迎えるので途中で追肥をする必要はないが、元肥をきちんと入れて土作りをする事が大切だとか。
という事で、元肥を入れ鍬で軽くザックザックと混ぜ合わせ、表面を慣らし準備完了。
実はこの頃、色んな野菜の栽培方法を調べている中で“自然農法”や“不耕起栽培”という農法を知り、とても興味を持ったので自分でもできないか?と考えていた。
そこで、物は試しと思い、とうもろこし跡地の利用に際しマルチを全て剥がす事はせずに必要箇所のみ剥がし、プチ耕運機等は使用せずに鍬で軽く耕す程度で土作りを完了させた。
そして、36穴連結ポット×4に種まき。
2〜3日後には発芽がスタートし、9割以上が発芽に成功し順調に成長していった。
最初は防虫ネットを被せていたが、発芽後苗が成長し大きくなってきた際にネットで葉が傷付いたりしていたので、それ以降は不織布へ変更。
その後、苗も問題なく成長をしていった。
10月
少々早い気もしたが、10月初旬で畑へ定植。
ほとんどが問題なく活着(根付)したが、翌日には数苗早くも虫喰い被害に遭っていたり枯れた苗もあり、残り苗と入替。
画像を見て「?どうなってるんだ?」と思われたかもしれないが、とうもろこしを栽培していた1畝を利用し、ミニ白菜を定植。
左画像:畝の半分から右側(上部はアーチを使用し防虫ネットを設置)
中画像:畝の半分から左側の右部分(防虫ネットが足りず不織布を使用)
右画像:防虫ネット側と不織布側の境が中央付近(マルチありで定植しない箇所)
中画像の最奥(左側の左部分となる箇所)は、苗が足りなかったので未定植。
定植後に、不足分は再度ポットへ種まき。(36穴×1)
10月中旬には、更に追加で定植。また不活着等での入替も考え、再度種まき。
一気に種まきをして一気に定植をせず、時間差で種まきと定植をしたのには理由がある。段階的に成長をさせる事で収穫も時間差でできれば、一気に大量に出品をせずに数日置きに定期的に出品をする事ができるのでは?と考えたからだ。
10月の時点では、特に大きな問題もなく成長している様で安心していた。
ただ、不織布の有無で多少成長速度に違いが感じられた。不織布を掛けていると少し成長が早いようだ。
11月
11月初旬に入り、ようやく結球(葉が重なり球状になること)が始まったようだ。
ただ、それと同時に?というよりもおそらくもっと前からだと思うが、害虫被害が酷くなっていた。
気が付かなかったというよりも、防虫ネットや不織布をしているので問題ないだろうと高を括り全く心配も注意もしていなかったのだ。
気づいた時には、時既に遅し、、、まで行かずとも、この後はずっと害虫駆除に苦労しっぱなしだった。
防虫ネットや不織布の利用もそうだが、籾殻くん炭を株元へ撒くとアブラムシ等の害虫予防にもなるとあったので行っていた。が、意味がなかった。
薬剤を使用すれば手っ取り早く予防や対処が可能だったと思うが、そうはしたくなかったので、後手後手でも害虫駆除に勤しんだ。
かなりガッカリしやる気もどんどん低下していったが、ここで諦めたら自分も成長できないし、栽培した事自体に意味がなくなる。
そう思い、原因と思われる要因を調べ考えた。
・そもそも、定植前や定植直後に虫が付いていた可能性あり
・防虫ネットや不織布に隙間あり
・不織布をかける事で内部が暖かくなり、害虫が集まり棲家となった
・きちんと耕さなかったため(不耕起栽培等は“良い土”が条件の元実行可能)
・薬剤を使用しないのであれば、最初から定期的に点検し害虫駆除が必要
・例年よりも気温が高かったため、害虫被害も長期化した
などが考えられた。
そして、どうやらレタスを一緒に植付ける事で、害虫を予防できた可能性があったらしい。これも相性が良い野菜ということで、コンパニオンプランツとなるのか。
上記を踏まえた上で、次回はもっと害虫被害をなくしていきたい。
左画像:下の小さい苗は、害虫被害で処分した(または食した)苗の後に定植した苗
日当たりが悪いせいか、成長が遅い
右画像:防虫ネットも不織布も意味ないので撤去
下の残渣は害虫被害苗の収穫後に出たもの
不織布はかけていると害虫が増え、外すと結球が進まなくなる。結球しないのも困るが、虫が増える方がもっと困るので外した。
結局、出品できたのは1回のみ。結球しなくても“葉白菜”としても問題なく食せるし出品可能だが、問題は虫喰い。
自分や友人知人にあげ食す分には問題ないが、どう考えても売るには少々酷過ぎた気がした。
本当に残念だ。せっかく苗作りまでは上手くいったのに。
12月
12月初旬に入っても、例年よりもまだまだ暖かく害虫被害は収まらなかった。
中旬に入り寒さは増して来たものの、状況は変わらず。
仕方なく、覚悟を決めた。
今までは、寒さも増せばそのうち虫もいなくなるだろうと思っていたが、中旬になってまた虫が増えたので、出品することは諦めた。
駆除をしても完全に排除する事はできず、特にアブラムシはもう手の付けようがない程だった。
ただ、結球しなかった白菜もそのまま放置し春頃に董立ち(とう立ち:花茎をつけ花が咲く状態に)させ、菜花を収穫して食す事ができるとか。
そして、その菜花が絶品だとも聞いた。
なので、ミニ白菜でそれが可能かどうかは分からないが、少しずつ食しながら残ったものから菜花を収穫できたらいいな、という栽培に変更した。
12月中旬、寒さが更に増す前にとりあえず綺麗な状態のものを全て収穫。
少しでも状態が良いもはお裾分けをし、残りは自家消費へ。
10〜20収穫しても、結球できている物は半分にも満たない。ほぼ葉のみで、外側は虫喰いだらけやアブラムシびっちり状態。
外葉の残渣はそのうち土と混ぜ込む予定。
藁をもらったので、結球し始めたミニ白菜を通常白菜を真似て縛ってみた。
完全に結球もできておらずましてやミニという事もあり、おそらく越冬もできず縛った意味もないと思うが、暖冬傾向でもあるのでこれまた物は試し。
どうせ一気に全てを収穫しても、食せず腐らせるだけなので縛って様子見する事にした。
収穫したものは、炒めたり煮たり・浅漬けにしたりと大活躍してくれている。
最近、ステンレス鍋を使用した料理にも少々ハマっている。
鍋の使用方法や調理方法を知ると、結構簡単に美味しい料理ができるのでオススメだ。今までは焦げ付く事が多くとても不便な鍋だと思っていたが、使用方法を知ったお陰で焦げ付かせずに済む様にもなった。
ミニ白菜については、まだ畑に未収穫分が少々残っているので、追加定植や虫害や枯れ等で入替した後苗の様子も一緒に、今後また経過観察をまとめて投稿しようと思う。
越冬は無理かもしれないが、ほんの少し期待しつつ“白菜の菜花”を食す事を密かな楽しみにしておこう。
そうしよう。
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