悪夢の始まり。
先日は息子の二十三歳の誕生日でした。息子は今大好きな子と同棲中。二人で頑張って働き私達を全く頼りにしてきません。偉いな。
二十三歳と言えば私はもう結婚していました。私が結婚したのは二十二歳になってすぐ。因みに今の夫ではありません。右も左もわからないただの子供。それよりもっと子供だったのが九歳年上の彼。タイプでした。顔も好きだし面白いし頭いいしスポーツマンだし、言う事なし!って感じ。でも性格は嫌いでした。私の小さな頃からの夢は「お母さんになること」だから早く結婚したかったのです。相手の家族は彼以外みんな教師。義理父は校長先生でした。とてもいやらしい人でした。義理母もとても変わった人でした。結納もとても派手に行われました。結婚式も私は先輩の結婚式に憧れ教会式を望みましたが一瞬で夢は絶たれ教師達が使用する開館で式&披露宴でした。式は勿論和式です。結婚指輪も義理母が「あそこへ買いに行きなさい」と言われる所へ行き、彼は店員に私の事を「従姉妹」と紹介していました。彼はその時指輪も買うお金がない、お給料13万円の男だったのです。私もその事は全く知りませんでした。結納でもらった婚約指輪、とても大きなダイヤでした。それも義理父が買った物だと後で知りました。そして結納代も式代も披露宴代も親同士の割り勘だったそうです。一円まで割り勘だったそうです。ハネムーン代は私の貯金。ハネムーンのお小遣いは私の祖母のご祝儀からでした。ハネムーンはハワイ。
私はハワイに着いて一泊目の朝の目を覚ます前に瞼を閉じて「これは夢であって欲しい。これは悪夢だよね。」と思った事を今でもハッキリ覚えています。その通り悪夢の始まりだったのです。
この続きはまた書くことがあるでしょう。
雫月
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