普通のことを続けたおじいちゃんの話
本多静六さんの『私の財産告白』についての感想です。
私の中の「本多静六さん」とは
読み終わって、本多さんとは、
普通のことをやってきた人。
普通に努力をしてきた人。
人生を通して努力をし続けた人。
なのだということがわかりました。
語り口調で書かれているため、私はとても読みやすかったです。
読んでいるというよりも、本多さんから、直接話を聞いているような感覚で読み進められたなと。
(読み進められたと書いたけれど、読み始めたのは5/16なので、1ヶ月以上かかっています笑)
この本は、
「給料の4分の1をなかったものとし、即貯金・投資にまわす」
という方法が書いてあることで有名な本です。
私もその方法の紹介から、この本を知ったような気がします。
人生即努力、努力即幸福
は本多さんが人生で意識し、学んできたことを集約した言葉だそうで。
この本の内容も、本のタイトルから、お金のことばかりなのかと思いきや、
仕事への取り組み方や気持ちの持ち方、向き合い方についてが多かったなという印象です。
今、人生の迷子、特に仕事に関して迷子の私にとっては、かなり参考になりました。
お金は「自分が取り組んだ仕事に対する粕だ」と言い切った本多さんはかっこよかったです。
仕事に取り組んでいる最中の、成長や充実感などがもうすでに報酬なのだという考えからのその発言。
お金のために働いていた私にとっては、目から鱗な考え方でした。
やはり、お金でなく、自分のやりたいこと、成長をベースに考えた方がいいんだなぁと改めて思いました。
平凡人であることを自覚させてもらった
この本を読んだ、私の最大の収穫は、上記の通り。
「天才には勝てないけれど、平凡人には平凡人のやり方がある。
その方法は、目の前の、自分の手の届く範囲で努力をし続けること。
少し先ポジションのことを考えながら、勉強し、働くといい」
とのこと。
私は、仕事を辞めてから、人生は大人になってから急激に変わるものではないと、やっと気づいた。
今の続きでしかないことにも気づいた。
それでも、正直なところ、なんとなく心のどこかで、
突然、天才的な、ものすごいアイデアが思い浮かんでくるとか、
自分にはこれだ!と、得意なものが運命的に明確にわかる瞬間が来るのではないかと期待していた部分はあった。
(その結果この1年フラフラしている。)
だけど、この本を読んで、私は、平凡人であるとやっと自覚でき、
そして、それを受け入れられそう。
なぜなら、平凡人には平凡人のやり方があることがわかったから。
平凡人だった本多さん本人が、努力をし続け、それで結果を残しているのだから。
努力し続ける方が、私も多分楽しい。
今の仕事は単発だから何も身につかないと思っていたけれど、
単発だからこそ身につく力もあるぞ。きっと。
まとめ
親の言うことはなぜか流してしまうけれど、
おじいちゃん・おばあちゃんの言うことはなぜか聞き入れられる。
そんな感覚を思い出した本でした。
また、今の状況への気づきをもたらしてくれ、
今後の仕事への取り組み方を一足先に教えてもらったような、そんな本でした。