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24歳。進路と、葛藤と決意。

11月、会社を法人登記した。その名も合同会社百生。地域づくり、地方創生の関連総合事業を行う。
長野のキャンプ場を運営受託を受けるべく、プロポーザルに参加することにした。そのために地域中を回って署名も集めた。地域の人に色々言われながらわたしたちの作りたい地域像を伝え、膝を突き合わせて話した。
8月から、北海道の地域おこしにも入っている。







 

やることが多すぎてわけわからなくなった。

どちらも地域でお金をつくり、森林でお金をつくり、地域内に回していきたい、という思いで始め、やっている。


本当に地域を、未来に残していくには、どうしても『経済性』という壁にぶつかる。
地域には残るべき、誇るべき、生き方と自然と関わる知恵と知識と人がいる。私はまだ知らないこともたくさんあるが、地域のおじいちゃん、おばあちゃんの考え方の中には、これからの世界を、持続的に、でも幸せに生き抜く考え方が詰まっていると思う。
これを、彼らが、彼らの中にしまったまま亡くなって消えていってしまうのはあまりにもったいない。社会にとっての大きすぎる損失だ。
彼らの誇るべきものを、残すことが、本当の地方創生につながると思うから。

だけど。
何人もの、「地域に関わりたい」「森林に関わりたい」「こうすればもっと良くなるのに」そういうことを言う、学生、社会人、教授、ビジネスマン…
そんな人たちを見てきた。実際に議論もしたし、たしかに、もっと点と点がつながれば…頑固を言わなければ…解決はするのかもしれない。

ただ、
それが実際に行われないのが地方の現実だ。
いつまでたっても、ずっと地域で、自然と生活を生活圏で守ってきたおじいちゃんたちと、経済を考える若者の間には大きな見えない壁があるみたいだ。

私も地域に入って、何度も感じた。話が、伝わっていないのか、それとも伝わったうえで相手の話を理解できていないのか。そもそも当たり前のベースが違う。

なぜ、ここまで議論されて研究されて、解決しないのか。
2年前、休学して地域を回った私は、
①経済性が成り立ちにくい
②実際に壁にぶつかってもぶつかってもやり続ける人がいない(いないわけじゃない、少ない)

この二つに解を見出した。

特に②。
研究されるけど、実際に、細かい課題、問題、コミュニケーション、そんなことをへこたれずにやり続ける人がいないから、伝わらずに変わらないんじゃないか。
だから私は、地域に入って、解決に奔走することにした。
ビジネスモデルをつくることにした。

小さく、でも利益が出るようになって、1年経たないうちに、地域のがっつり赤字のキャンプ場を誰かやる気のある人がやった方がいいんじゃないか、との話が出てきた。

いろいろあり、私たちが前面に出た方がいいことになった。
応援してくれる人はたくさんいた。だけど、責任を取る立場になろうとする人は誰もいなかった。だから、私たちがそれを引き受けることにした。

3年後に、地域でゼロイチ、もしくは事業継承という形でビジネスを使って、地域の資産をカタチにする人たちのナレッジ、人、お金、スキル、、、の共有の場、かつ、地域ビジネスを生み出し、加速させる場として作ろうと思っていた会社を、今、作ることにした。

。。。


自分一人でやるわけじゃない。
業務委託だとしても、人に給料を払う必要がある。

どうしても、価値を出してくれた人にちゃんと返していくモデルを作りたかった。



。。。



まだ、受託するかどうかも決まっていない。
だけど、ここから、地域の人みんなで、力を結集して、つくる一つのもの、ことをどうしても、つくりたい。もっと、もっと、力を持っているはずで、すましてみんなそれを表に出さないけれど、中には実は熱い心を持っていて、不器用だから表現の仕方を知らないだけで、皆の持っている力を最大に発揮したとき、どんな景色が見れるんだろう、と、そこに地域のポテンシャルを感じている。
自分らって、結構頑張ったらいけるんじゃないかって、自分で気づいてほしいっていうのもある。おこがましいけど。
だって、私から見る限り、地域の人たちってえぐいくらい働くし、人のことを考えてるし、未来とか過去への尊敬の念が強いし、びっくりするほど死が身近で生が身近だし、すごい人たちなんだ、みんな。


やらなきゃ何も見えてこないこと、実行し続ける人がいないから現実が何も変わっていないんだってことは地域を見続けてきた私は知っている。

だからずっと、
『就職しない、地域づくりをやります』
『続けます』
って言い続けてきた。
むしろ、そっちを決めて、できるやり方をずっと探してきた感じ。


だが、この数日、実は気持ち的に底辺にいた。
本当に自分たちはできるのか?
ほんとにできるの?って心配もされている。私らだってやったことがないからわからない。


自分の経験の少なさと、手札の少なさ、資本力のなさ、こんなものをしっかり突き付けられながら動いている。
ぽしゃって、むしろ地域のポテンシャルを引き出せなくなることの怖さ。
一回、就職して、スキルをつけてからやった方がいいんじゃない?と何度も言われた。

だから、先回りしてずっと経営を学ぶことにコミットしてきて、今も修行中だと思いながらコミットしているんだが、いつになったら、完璧になった、もう大丈夫、と言えるのか。

ずっと、修行の身ならば、修行しながらカタチにしよう。

そう決意して、今があるじゃないか。







会社をつくることに決めてから、ずっと、不安を押し沈めて、
現実の数字はずっと追いながらも、そこから生まれる不安は見ないふりをして進んできました。
今、その不安をしっかり見つめたうえで、やっぱり思います。

人生を通して、
地域の人たちの、生き方と生き様と、生活の中に埋まっている、私たちが見出すべきポテンシャルを引き出し、
地域やその生き方を大事なものとして後世に残したい。

自分たちなんて、と言い続ける人たちが、「実はすごい力を持っているんだ」って、気づいてその力を発揮して、一緒に、最強の地域をつくる。

地域にあるものを生かし続ける。


正直、適切な進路は決まっていません。
でも、人生を通してこれをやり続けることだけは決めました。
そのためのその時考えうる、ベストな道を、行き続けます。作り続けます。

最後に、ここまで思うに至った色々をまとめたものを今作っています。
合同会社百生のビジョンをまとめたものも、後程公開します。

一緒に、未来をつくってみたいひと、私と関わってくれる人、ぜひご連絡ください。

こんな、文章を最後まで読んでいただきありがとうございました。


ではでは!


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