
嫌いなやつ
夜
雨が降って
道が
知らない人の
体臭みたいに匂った
雨はやまないが
夜も止まらなくなっていた
車が走ってくる
俺の憎しみをひいて逃げた
傘の中で俺が
嫌いなやつを思い出したからか
近寄って見てみると
そんなに悪いやつでもなさそうだった
こんな顔してたのか
やっぱり俺に似てるな
ランプのついた電柱が
夜の道に
根を生やして立っていた
夜
雨が降って
道が
知らない人の
体臭みたいに匂った
雨はやまないが
夜も止まらなくなっていた
車が走ってくる
俺の憎しみをひいて逃げた
傘の中で俺が
嫌いなやつを思い出したからか
近寄って見てみると
そんなに悪いやつでもなさそうだった
こんな顔してたのか
やっぱり俺に似てるな
ランプのついた電柱が
夜の道に
根を生やして立っていた