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【新卒採用】インターンシップとの違いは?オープンカンパニーについて解説します!
こんにちは!ブライエッジ株式会社 HRコンサルティング事業部 RPOチーム コンサルタントの佐々木です。
近年、採用の早期化という言葉を聞く機会が増えたのではないでしょうか。
この早期化には「三省合意」が大きく関連しています。
今回は、インターンシップの推進に当たっての基本的な考え方である「三省合意」の内容と、インターンシップ・オープンカンパニーの違いを解説いたします!
三省合意とは?
三省合意とは、文部科学省、厚生労働省、経済産業省による「インターンシップの推進に当たっての基本的な考え方」です。
つまり、インターンシップに関する基本的認識や推進の方策を取りまとめたものです。1997年9月に公表され、これまでに3度改正されています。
直近の改正は2022年6月。
「採用と大学教育の未来に関する産学協議会」の2021年度報告書の内容を踏まえ、タイトルも「インターンシップを始めとする学生のキャリア形成支援に係る取り組みの推進に当たっての基本的考え方」に変更となりました。
もちろん、タイトルだけでなく内容も大幅に変わっています!
参考:文部科学省「インターンシップを始めとする学生のキャリア形成支援に係る取組の推進に当たっての基本的考え方」の改正について」
2022年の改正内容は?
大きな変更点としては下記の2つが挙げられます。
1. インターンシップの定義が変わった
2. インターンシップで得た学生情報を採用活動で利用可能に
それぞれ見ていきましょう!
1. インターンシップの定義が変わった
これまでは、「学生が在学中に自らの専攻、将来のキャリアに関連した就業体験を行うこと」という定義でした。
とはいえ実際に就業体験がないものや1day開催の会社説明会も「インターンシップ」という呼称で実施しているケースも存在します。
今回、2022年の改正を踏まえて、インターンシップの定義は下記のように変更されています。
学生がその仕事に就く能力が自らに備わっているかどうか(自らがその仕事で通用するかどうか)を見極めることを目的に、自らの専攻を含む関心分野や将来のキャリアに関連した就業体験(企業の実務を体験すること)を行う活動
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/shushoku_katsudou/dai8/siryou1.pdf
学生にとって望ましいインターンシップのあり方が見直された結果、「インターンシップ」という呼称を使うためには必ずこの要件を満たさなければならない、という条件が新たに加わりました。
また2024年12月現在、学生のキャリア形成支援における産学協働の取組みは次の4つのタイプに分類されています。
タイプ1:オープン・カンパニー(業界・企業による説明会やイベント)
タイプ2:キャリア教育(大学などの授業・講義や企業による教育プログラム
タイプ3:汎用的能力・専門活用型インターンシップ(職場における実務体験)
タイプ4:高度専門型インターンシップ(特に高度な専門性を要求される実務の職場体験)
このうち、インターンシップとして位置づけられるのは、「タイプ3:汎用的能力・専門活用型インターンシップ」と「タイプ4:高度専門型インターンシップ」の2種類のみです。
それぞれ何が違うのか、表の形式にしてまとめてみました。
![](https://assets.st-note.com/img/1734304786-rOTBu560FU1RYImJ4jnNMyPk.png?width=1200)
上の表にもある通り、インターンシップと呼称するには
①期間(5日以上)②時期(長期休暇期間)③対象(学部3年・4年、もしくは修士1年・2年)
の3点を満たすことが必須となります。
2.インターンシップで得た学生情報を採用活動で利用可能に
これまでは「(インターンシップの参加を経て)取得した学生情報を広報活動や採用選考活動に使用してはならない」とされていました。
しかし今後「タイプ3:汎用的能力・専門活用型インターンシップ」と「タイプ4:高度専門型インターンシップ」に関しては、定められた情報開示要件を満たした場合、企業は取得した学生の情報を採用活動開始以降から活用できるようになります。
つまり、早期に学生と接点を持っておくことが、今まで以上に企業の採用活動において有利に働くケースが増えてくる、ということです。
実際の26卒の動きは?
実際の26卒学生の動きはどのようなものだったのでしょうか?
株式会社ベネッセ i-キャリアが出した調査によると、大学3年生の35.2%が今夏(2024年夏)のインターンシップに参加しているという状況です。
1dayの仕事体験などを含むオープンカンパニーについては、なんと全体の86.5%の学生が参加しています。
また、志望業界を絞り込みたい時期についても約90%が「大学3年次・修士1年のうち」と回答していることから、早期に企業と接点を持ち、志望業界や志望企業に関する情報を集めたいと考えている学生が多いことが見受けられます。
26卒・27卒それぞれの課題
上記を踏まえると、おそらく27卒も早期化、つまり夏頃から動き始める学生が多いことが予想されます。
26卒の選考がスタートしたばかりという企業も多いかもしれませんが、同時並行で27卒採用の戦略設計を進めておく必要がありそうです。
一方で、26卒採用については早期化している分、やはり長期戦となる動きが加速しています。
例えば
・Zoomなどのオンラインも含めた、社員との面談を設定する
・内定者インターンを実施する
・入社前研修を実施する
など、入社する4月まで内定承諾者と定期的に接点を持つことが重要です。
まとめ
今回は25卒から解禁された、オープンカンパニーについてお届けしました。ポイントは3点です。
ポイント①早期化している背景にあるのは三省合意
ポイント②早期化に備えて26卒採用活動と並行した27卒採用の戦略設計を!
ポイント③26卒採用においては接点回数を増やして離脱を防ぐ
皆様の26卒、27卒の新卒採用活動のヒントになれば幸いです!
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