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「賢い花嫁」ドレスフロアにてドレスを着る最後の日

お疲れさまでございます。「賢い花嫁」へメッセージの7回目です。今回は、衣裳合わせのなかでも、多くの花嫁たちがよくわからない・・・。部分です。

だからこそ、必要だと感じたので、ひとつの記事として書くことにしました。よくわからないと思われている「最終フィッティングサイズ合わせ」についてお伝えします。

今回も、この投稿の一番下へ、今までの投稿6回分を添付しておきます。

では、よくわからない「最終フィッティングサイズ合わせ」について書きます。



◇ まえおき

ドレスの最終フィッテイングが、ドレスサロンにて行われるのは、挙式日の3日~2週間前くらいが多いです。この間に、サイズ直しをして、出来上がったドレスを最終フィッテイングします。

挙式が近づくとナーバスな感情や、スケジュールの多忙さから体形の変化が現れやすいです。これは個人差があります。自分をよく観察して、挙式まで、体形の変化を、維持できる時を選んでください。

そもそもですが、ドレスの最終サイズ合わせが行われ始めたのは近年です。私が、この業界へはいったころ(31年前)には、ほぼ無かったです。それから、5年位たったころ(1994年)から少しづつ、サイズの調整をするようになってきました。

徐々に増え、今では、ほぼ100%の方がサイズ合わせ、サイズ調整を行います。(その背景は、時系列で別投稿したいと考えております。)


・レンタルだから

サイズ合わせが必要なのは、レンタルだからです。オーダーであれば、「サイズ合わせ」という項目ではなく、出来上がりに合わせて常に細やかなサイズ調整が行われていきます。

レンタルドレスのサイズは、5T、7T、9T、11T、13T、、、、。「T=丈」。これで表示されます。フリーサイズの場合は、5T~7T、5T~9Tのように、2サイズ対応と、3サイズ対応のドレスサイズがあります。

これらのサイズ規格内に、身体のすべてのサイズが、ぴったりはまる方はほぼいません。骨格、肉付きなどは様々ですから。

「体型は様々」+「シルエットへのこだわり」=「最終フィッティングサイズ合わせ」が必要となってきました。

最近のドレストレンドである、ナチュラル系のドレスであれば、サイズ直し不必要な割合はかなり高いと存じます。


・なんとなく合っているはダメ

はじめて、長い時間ドレスを着る場面。それが、結婚式であり、ご披露宴パーティーです。この「はじめて」に対しては、安心だらけにしていただきたいです。

「どこか、なんとなく、合っていない。」感覚的な部分ですが、これは「0」にしておいてください。ドレスサロンで、ドレスを着た経験がいくらあってもそれとはまったく違います。

緊張して、初めてのことだらけの場面で、ドレスを着て美しい立ち振る舞いをする。そのためには、どこも気にならない自然な装いが大切です。



◇ 「最終フィッティングサイズ合わせ」


・ヒヤリング、カウンセリング

事前に、確認してほしいことがあります。ドレスサイズ合わせはいつ行うのか?サイズ合わせの時のドレスインナーはいつ購入するのか?サイズ直しは有料?無料?


・サイズ調整

人によっては、朝ごはんを抜いただけで体型の変化があらわれます。体調を整えて、サイズ調整を行っていただきましょう。

ドレス試着後、違和感はすべてお伝えください。お直しの個所と、どれくらい(何センチ)直すのかを、確認しておきましょう。


・最終フィッテイングサイズ確認

サイズ合わせが終わり、サイズ直しをしたドレスの最終フィッテイングにて、行っていただきたい動きがあります。

・ドレスフロアの、端から端まで歩いてみましょう

・段差のある所も歩いてみてください

・背もたれのある椅子に、座る立つを数回してください

・回ってみましょう

・手を伸ばしてみましょう

もちろん、当日履く予定のシューズを履いて行ってください。違和感があれば、担当のブライダルスタイリストへ素直にお伝えください。

これは、自分だけがわかる身体の感覚です。他は誰もわからないので、臆せずお伝えください。



◇ 賢い花嫁へ

このサイズ合わせは、とても重要なことでありながら、とても多忙な時期に行われます。このことを事前に認識ください。その理由は、初めてのこと(結婚式)が目前にあり、忙しさが加味されると、体形の変化が出てきやすいです。

この時期、できるだけゆっくりしたスケジュールにてお過ごしください。ブライダルエステなどで、心身のバランスをとることもいいと存じます。

ドレスフロアにて、ドレスを着るのはこの日が最終です。不安があれば1ミリも臆せず各担当者へお伝えください。

関わってきた誰もが、プロの力を最大限に注いでくれます。賢い花嫁の味方だらけです。大切な婚礼はもうすぐです!



◇ 結び。

衣裳にかかわってきて、その変化を見てきました。そして、変わらないことがあります。そのひとつが、ドレスシルエットを美しく保つための「最終フィッテイング」です。

この時のプロとしての、サイズ調整の感覚や感性が、花嫁の動きをより美しくします。大切な仕事のひとつです。

また、担当することができた花嫁のドレス姿を見るのは、この日が最後です。ブライダルスタイリストは、業務の関係から、挙式当日の花嫁に会うことは、ほぼできません。

切ないですが、だからこそ、ブライダルスタイリストは、ご一緒した時間を精一杯尽力しております。日本中のブライダルスタイリストがそうです。


では、では。

明日も、会いましょう!


・「賢い花嫁」編 1投稿目

・「賢い花嫁」編 2投稿目

・「賢い花嫁」編 3投稿目

・「賢い花嫁」編 4投稿目

・「賢い花嫁」編 5投稿目

・「賢い花嫁」編 6投稿目

そして、今回が7投稿目です。

再び、再び、再び、最後の最後まで、目を通してくださり、本当にありがとうございました。

次回が、「賢い花嫁」編のラスト投稿になります。「父上母上御衣裳合わせ」について書きます。花嫁にとって、だれよりも大切なご両親の、晴れの日のお衣裳合わせです。

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木脇孝子|と、申します。
出会ってくださり、ありがとうございます。サポートは、少し先で叶えたいことがあるので、そのために使います。目の前のことに、気持ちを込めて向き合って参ります。by takako