「賢い花嫁」花嫁の時は限りある時間。誰よりも得をしてほしい。
お疲れさまでございます。「花嫁へ」ここへ眼差しをむけて、お伝えしたいことがあります。相手を知るということ。きちんと知らないと優しくなれないということ。
立場は、どんな形で在れ、人は、常に「人と人として」出会っているから、そのことに気づいたほうが、「賢い花嫁」だということ。
そんな観点で、とてもとても「賢い花嫁」になっていただくために、衣裳選びに関する、衣裳店のリアルな現場の仕組みを数回に分けて書きます。賢い花嫁は得をします。
では書きます。
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◇ 仕組みを知って「出会いを予約」
初来店。初めてドレス選びに行く時の、得する予約方法をお伝えします。
「ファーストインプレッション」初めての出会い、それは誰もがわくわくドキドキする。そして、出会いの予約は、花嫁自身が行っていることが多いです。もしくは、プランナーや、エージェントを介しての場合もあります。
このことを知ると、衣裳店の予約は、プランナーや、エージェントよりも花嫁自身の方が賢くできます。
― 定休日
火曜日、水曜日が多いです。尚、(火)(水)が祝日の場合は、ほぼ営業しています。
― おすすめの予約日、予約時間帯
・土日祝日は午前中
理由は、午前中の方が、接客者のパワーがあるからです。体力仕事なので、だんだんと疲れが出てきます。すると、思考力が落ちます。接客がつまっていると、お昼ごはん抜きの場合もあります。
・月曜日は午後から
理由は、午前中には、土日の婚礼衣装の荷解きチェックが、まだ終わっていない場合があります。午後からクリーニングへ行く場合もあります。見てみたかった商品の、予約状況が大丈夫でも、見ることができないです。
・火水木金も午前中
理由は、接客スタッフが平日にお休みをとるので、スタッフが手薄の場合があります。よって、少ない人数の時こそ、スタッフの体力がある午前中をおすすめします。平日なので、商品はいちばん充実しています。午前中は、予約も少ないので、ゆっくりできます。
・平日がおすすめ
土日祝日は、人気商品や小物が婚礼にてレンタル中です。接客スタッフも、担当の気になる婚礼があれば、落ち着かない時間もあります。人ですから。
ブライダルスタイリストは、花嫁との出会いを、今か今かと楽しみに待っています。こころ躍らせながら。売上のため?いいえ。そんなこと本当は、どっちでもいいんです。花嫁と出会うことがなにより嬉しいのです。
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◇ 仕組みを知って「不安を減らす」
知らないところ、初めて足を踏み入れるところ。その場所へ行く時は、誰でも不安感があります。隠す必要はありません。不安感が1ミリもない花嫁なんていません。出会ったことがありません。
― 聞いておくこと
・予約時間の確認
何時から何時までか、その時間数を確認して、来店中にどんなタイムスケジュールで衣裳を見ていくのか、試着するのか?詳細を確認するといいです。
現場では、接客の流れが決まっています。それが当たり前になりすぎて、お客さまに伝えるに至っていません。知らないことは、臆せずに聞いてください。
・今後のスケジュール
気になれば、聞いてください。仕事との両立を、早い段階で計画できます。
・もっていく物の有無
ビスチェ、ストッキング、マスクなどを持参する場合があります。
・同伴者の有無と人数
同伴してもいいのか?ダメなのか?何人ならいいのか?子供は、何歳くらいまで同伴していいのか?それに伴う、車の台数。
・飲み物の確認
ドレスサロン内での飲食の確認です。子どもが一緒の場合は必ず確認してください。
― 伝えること
気になるドレスや小物。タキシード、和装など、リサーチして気になることを全部伝えてください。写真データを事前に送ることもいいです。来店したときに的確なアドバイスをもらえます。
気になる体のナーバスな部分。身長のこと、体型のこと。マタニティの有無。そのために、身長、お洋服のサイズ(7、9、11、13、15、17・・・)、靴のサイズ。これを、新郎新婦お二人とも伝えておいてください。
その他、気になることは事前に伝えておいてください。接客担当者を決める時に、お客様の情報がたくさんあると、自分に合う担当者と出会う確率があがります。
― 初来店前の心づもり
ご予約は、思い通りの日時を予約できないこともあります。候補の日時を複数ご用意ください。できれば、ゆっくりできる平日の予約をおすすめします。ですが、活気があるドレスサロンの様子を体感したい場合は、土日祝日もおすすめです。
初予約から、初来店、そして最後のサイズ合わせや、小物合わせをするときまでのタイムスケジュールを計画してください。その計画を、担当接客者へお伝えください。
初来店では、自分らしいおしゃれをしてお出かけください。ドレスサロンは、それが似合う時空間です。また、接客担当者が、似合うドレスを的確にご提案しやすくなります。
気になるドレスやアクセサリーのデータは、ひとつのフォルダーにまとめておきましょう。
ドレスサロンは非日常の空間ですが、「花嫁の時」を過ごす花嫁を、誰よりも、どこよりもいちばん受け入れてくれる場所です。憧れていたその空間は、いつも花嫁を待っています。ドレスを選ぶ「花嫁の不安」を、誰よりも知っています。
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◇ 賢い花嫁へ
この度は、「おめでとうございます。」ご結婚の儀、ご準備、さぞお忙しいと存じます。
花嫁が、花嫁である時間は有限です。その時間は、人生の中でとても短い。だからこそ、時をむだなく、二度とこない「花嫁の時」を豊かにお過ごしいただきたいです。
今、社会には、結婚へのご不安を、完全に払しょくするまでに至らない部分があります。それは、時代が運んできました。であれば尚のこと「賢い花嫁」の腕のみせどころだと存じます。
次回は、「賢いドレス選びのコツ」につながる、衣裳店の仕組みなどを書きます。ご参考にしていただければ幸いです。
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◇ 結び。
ここまで書いてきたことは、日本中の衣裳現場の8割が当てはまります。2割は違うかもしれません。悪しからず。
今まで、仕事として衣裳の現場にて、6万~7万時間を過ごして参りました。今もなお、研修講師として、様々な企業の現場をみています。駐車場をみれば、フロアがわかります。ひとつのフロアをみれば在庫数がわかります。バックヤードをみれば、顧客満足度がわかります。スタッフに会えば売り上げの推移がわかります。
「好きだから」
数字の理論や、諸々の理屈はさておき。我がブライダル人生、この一言を答えといたします。
では、では。
明日も、会いましょう!
出会ってくださり、ありがとうございます。サポートは、少し先で叶えたいことがあるので、そのために使います。目の前のことに、気持ちを込めて向き合って参ります。by takako