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むくみと血行不良改善のオススメ最強ケア



どうして女性は浮腫みやすいのか

『むくみやすいんです』『血行が悪いんです』というお悩みは、比較的よくご相談されるお悩み。特に女性は、男性と比較すると体の構造的に浮腫みやすくなっています。例えば、血管の作り。心臓から押し出された血液は動脈を通り全身に流れていきます。全身に酸素や栄養素を運んだ動脈血は、静脈を通って心臓に戻ってきます。血液の流れは心臓のポンプ作用によって全身を巡るわけですが、ご想像通りに心臓から離れれば離れるほど、血液の流れは弱くなります。そのため、心臓から遠い静脈には逆流防止弁があり、血液がきちんと心臓へ戻っていくようなしくみになっています。ですが、この逆流防止弁は男性と比較して女性は少ないので、結果として女性は浮腫みやすくなってしまうのです。
また、筋肉は静脈血を心臓に戻すのを助けます。特に体の末端付近であり重力にも逆らわねばならない、ふくらはぎの筋肉は重要です。『ふくらはぎは第二の心臓』といわれる所以は、ここにあります。筋肉量自体も、女性は男性よりも少ないですので、ここからも女性は男性と比較してむくみやすい傾向にあるのです。他にも、女性はホルモンバランスにも影響を受けますし、食事の内容や体質によっても大きく変化します。

東洋医学的な体質でいうと、エネルギー不足の気虚でも消化吸収に問題のある脾気虚のタイプ、陽虚といって冷えやすいタイプ、体に水分が溜まりがちな痰湿タイプ、水分代謝を司っている腎が弱っている腎虚などで起こりやすくなります。このように、東洋医学では浮腫みやすい体質がありますので、『鍼灸でなんとかしてほしい!』とご相談を受けることが多いのが事実。では、ここで私のむくみに対するケアを、自分の経験を織り交ぜてご紹介したいと思います。


いつも浮腫んでいた私が見つけた最良のケア方法

私は30代くらいまで、本当に浮腫みやすい体質でした。暑がりでよく水分を飲んでいたし、甘いものも大好きで生理前には狂ったようにチョコレートを食べたりしていました。汗は人一倍かくにもかかわらず、いつも足や顔はパンパンでした。雨の日や梅雨時期は本当に調子が悪く、眠くて眠くて、だるくて仕方がありませんでした。生理前と雨が重なると、最悪でした…。

私が鍼灸学校に通っていたのは、高校卒業後の10代後半〜20歳そこそこまでです。まさに当時は上記のような体質でした。そんな中、授業で東洋医学を学び、『私は脾気虚なんだ!!』と確信。授業で習った水分代謝を促すツボに鍼をしたりお灸をしたり、一生懸命やっていました。むくみの症状が出やすいのは、顔と足。まさに足のむくみが生じる位置にある、代表的な三陰交というツボを愛用していたのですが、正直なところあまり即効性を感じませんでした。まぁ、鍼灸治療というのは長期的にみた体質改善ですので、即効性を求めていた自分もいけないと思うのですが…。やっぱり症状が気になる時に、パッと良くしたいじゃないですか。例えば、デートの前とか。すっきりした顔と足で出かけたいですよね。

そう悩んでいろいろとケアを試していたところ、私は三陰交よりも即効性のあるむくみ対策を発見したのです!それは……ランニングです。『なんだよ〜また運動かよ!』という声が聞こえて聞こえてきそうですが、ランニングなんです。走った後、足首もきゅっとしまって、綺麗にアキレス腱が出てくるし、顔も浮腫みがスッキリして綺麗な二重になるんです。(脾気虚を卒業したからか、現在の私の目は二重がデフォルトですが、当時は一重でむくみが取れると二重になる…という、私のの『むくみマーカー』でした笑)なので、よく私はここぞ!という予定の前には、家の周りを少し走って汗をかいてスッキリした後に、シャワーを浴びて化粧して出かけていたものです。残念ながら、三陰交のお灸だけでは、私はカワイクなれませんでした…笑

そんな経験から、なんとなくお客様にむくみの相談をされると『運動した方が早いのだが…』と心の中で思っていました。一応、湿を排出するツボたちを治療するのですが、やっぱり、(私指標ではありますが)走る前と後のビフォアフターと比較すると全然変わっていないんですよねぇ。なので、鍼灸治療における浮腫へのアプローチに関しては、ちょっと『?』があったのは正直です。とはいえ、何でもかんでも運動に結びつける私の体育会系の性格もどうかとは思っていたので、あまり口には出していなかったのですが。


そしてその嬉しい裏付け

でもここ最近、ちょっと自分のこの考えを肯定してもらえる出来事がありました!私はSNSで漢方薬剤師さんを何人かフォローしているのですが、そのお一人の方が浮腫にいい漢方や血行をよくする漢方を相談された際に『運動してください』と返しているという件を見ました。それを見つけた時、私は『やっぱりそうだよねっ……!!』と嬉しくなってしまいました(笑) 

そう、明らかに現代人は動く量が少ないと思います。仕事もデスクワーク、また在宅となれば、1日家から出ないことも少なくないでしょう。動かないのであれば、血液は回らないし、水分代謝も促されない…。動かなければ筋肉も衰えるし、そうすれば更にネガティブスパイラルに陥ってしまいます。運動習慣のない人の『血行が悪い』『浮腫みやすい』という訴えは、『鍼灸で運動不足を補ってほしい』と言っているようなもの。残念ながら、鍼灸で筋肉を鍛えることはできないんですよね…。
確かに鍼灸治療後は一時的に血行がよくなるのは間違いありませんが、やはりこれは運動することには足元にも及びません。浮腫や血行をよくしたいのであれば、有酸素運動をすることを強くお勧めします。ゆっくりでも走ることがおすすめですが、難しい場合は歩くのでも大丈夫。とにかく、ふくらはぎを断続的に動かしてください。動かして鍛えてください…!


運動すると気も血も津液も巡る

東洋医学では、気血津液という考えがあります。気が巡れば血も水分(津液)もセットで巡るよ〜という概念です。これまで運動すると血行と水分代謝がよくなるという話でしたが、実は東洋医学では、体を動かすと気が巡るので、血も水分も巡るというように考えます。思考が行き詰まったときに散歩をするとアイディアが浮かぶという話はよく聞きますが、まさにその概念です。気分も血行も水分代謝もよくなるなんて、一鳥三石じゃないですか…!!ちなみに私のサロンに通ってくださっているお客様で散歩やジョギングを定期的にされている方々は、いつもニコニコしていて元気な方ばかりです。

もう一度言います。むくみや血行不良を解消したければ、運動してください。特に有酸素運動をしてください。そうすれば、心も体も健やかに軽やかにいられますよ〜。


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