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道具としてのオーバルボックス


UNOHのオーバルボックスはNo.0からNo.5までの6種類のサイズがあります。シェーカーのオリジナルでも多く使われていたメープルのボディーと底板にはスプルースを使用しています。


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端正なハリとツヤを持つメープル材のオーバルボックス、時に工芸品のように捉えられることもありますが、UNOHとしては「道具」としてのオーバルボックスという考え方が根底にあります。

シェーカーの人々は実際には仕事の場で、各種の道具や小物を収納することが多かったようですが、現代の私たちにとっては仕事も含めた「暮らしの道具」であるように心がけています。


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道具としてまず、軽く、丈夫であること。

もちろん、形や木目、仕上げ、使う釘に至るまでUNOHとしての商品の基準をクリアすることは大前提としてありますが、それでも、シェーカーの人々へのリスペクトを含め、オーバルボックスは「道具」であるという意識は持つようにしています。

有用性と必要性を第一に考えたシェーカーの人々、その上で「有用であり、必要であるならば美しく作る。」という彼らのデザイン哲学は、道具としてのオーバルボックスを見るに明らかなものです。


オーバルボックスであれ、椅子であれ、UNOHでは「道具」としての機能、扱いやすさ、気配り、その意義を探究し、復元にも、製作にも取り掛かるよう努めています。シェーカースタイルにおける造形や仕組みを紐解くことで、改めて、造形としての美しさやそこに関わる精神性を再発見し、その度、学びとその応用について考えさせられます。



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