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「シェーカーに何を学ぶか」ー次のステップへ

 「シェーカーに何を学ぶか」というテーマでこのノートを書き始め、アメリカのシェーカービレッジや各地のミュージアム、コレクターの方々と交流をする中で、縁があり、2024年出版の『シェーカー家具大全』で共著として参加させていただきました。執筆にあたり、シェーカーの歴史や文化、思想を総合的に整理する必要があり、その作業が自分にとっても大変良い作業となりました。

 そして、このタイミングで家具工房の独立のため、私は生まれ故郷の十勝へ戻り、豊頃という町へ移住しました。

 十勝豊頃は、十勝開拓の最初の土地であり、文化背景や気候は、シェーカーの活動したニューイングランド地域とよく似ています。十勝に多く自生する樹種、特にカバやカエデ、マツはシェーカー家具の主要材でした。一方で、広大な農地の広がる十勝のランドスケープはシェーカーの活動したケンタッキーやオハイオ地域を彷彿とさせます。
 これから先、シェーカーの文化やシェーカー家具を学び、考えていく上でも、様々な角度で共通点を感じられるであろう、この場所に拠点を構えることに決めました。

 屋号である「Brick by Brick」は、「レンガを積み上げるように一つ一つ」という意味です。これからも自分達の学びや経験を一つ一つ丁寧に積み上げていきたいという思いを込めました。

 工房「Brick Shop」では、シェーカースタイルの家具製作、シェーカー家具の復元などの実践を行なっていきます。併設する「Brick Coffee」はシェーカースタイルの家具のショールームとして、自家焙煎のコーヒーや自家製の焼き菓子などを楽しんで、寛いでいただけるスペースを作ります。

私自身まだまだシェーカーについてもっと知りたいこと、学びたいことが沢山あります。これからも学びを止めず、その発信を行います。

「シェーカーに何を学ぶか」
「そして、どうするか?」

という次のステップとして、十勝豊頃でBrick by Brickの活動を行なっていきます。
よろしくお願いします。


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