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シェーカーに何を学ぶか:フィールドワークの予定

あっという間に6月になり、慌ただしく日々を過ごしています。
変わりなく家具製作と資料研究を並行して進めています。

さて、1週間後この6月末から7月の中旬にかけてアメリカへ訪れる予定でいます。
シェーカー家具の現物を間近で見ることと、シェーカーコミュニティーの跡地を見学することが主な目的となります。

今回、私は初めて各コミュニティの跡地に訪れることになります。非常に楽しみで待ち遠しい限りです。

シェーカーコミュニティーは最盛期の1830年ごろに約19カ所に広がりました。短命に終わったコミュニティも含めればそれ以上の数となります。
シェーカーにおいてコミュニティーを建設するということは独立経済の集落を建設することであるため、布教のために教会を建てることや、信者の獲得に成功するだけではない高いハードルが存在します。
エネルギーとコストは計り知れないものがあったでしょう。

主要なコミュニティは北米東部ニューイングランド地方そしてアメリカ中西部オハイオ、ケンタッキーなどに点在していました。

現在、最東端に位置するSabbathday  Lakeを除き、他のシェーカーコミュニティーはすでに閉鎖し、それぞれが解体される売り払われてしまったか、もしくは異なる形で運営され現在へと至ります。
今回、足を運ぶことができそうな場所は以下の通りです。

ニューイングランド地方
Watervliet
Mount Lebanon
Hancock
Shirley
Harvard
Enfield
Canterbury
Alfred
Sabbathday Lake

中西部
Pleasant Hill
South Union
Union Village
White Water
North Union

いまだに活動を続けるSabbathday Lakeも多数のボランティアにより支えられ、教団の共同体的活動というよりも文化的、歴史的継承が行われるシェーカービレッジとして開放されているそうです。

現在、NPOやボランティアによって、野外ミュージアムのようにシェーカービレッジとして一般に開放されている場所もあります。

Enfield
Canterbury
Hancock
Pleasant Hill

いずれも広大なエリアを有し、シェーカーの建築やその暮らしが残る大きな公園のようになっているそうです。
特に、エンフィールド、プレザントヒルの二つのシェーカービレッジには宿泊することもできるようです。

また、総本山であったMount Lebanonは歴史的建造物の残る野外エリアと学術資料館である博物館の二つが紹介されています。
シェーカーの文化を継承していく上で今も積極的に活動を行っているようです。

その他の跡地は、当時の建造物が残っていたり、今は個人の住居になっていたり、はたまた何も残っていなかったりとさまざまです。
数十年から100年ほど経過し、かつてシェーカーコミュニティがあった場所に、今どのような景色が広がっているのか。
それを肌で感じることが今回のフィールドワークの主眼となります。

個人的な後学のためにも、もしくは今後興味を持ってシェーカーを学ぶ方、もしくはアメリカへ行かれる方のお役に立てるかもしれませんので、フィールドワークの詳細は、改めて丁寧に書き記していければと考えています。

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