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【読書記録】阪急電車

【読んだきっかけ】
 たまたま見つけて、地元でよく使っていた“阪急電車”の字が目に飛び込んできた
 阪急電車独特のあずき色の車体とグリーンの椅子が浮かんで読んでみたいという気持ちが溢れた

【感想】
 慣れ親しんだ阪急電車のタイトルに惹かれて買ってみたが,京都線が最寄りだった私に対して、舞台は兵庫県におる今津線。はっきり言って全く知らない。物語の始まる前にも書いてある“全国的知名度が低いであろう”の通り全く知らない!宝塚駅がとか書いてあるので多分近くには行ったことがあるのだろうとは思う。幼少期に家族で宝塚ファミリーランドに行ったような記憶があるからだ。でも、全く覚えてないし、知らない。そんな京都線側の人からは全く身近ではなかった今津線の全8駅のを起点として起こる物語のオムニバス作品。お話は往復で16話。オムニバスだけど前の話とすれ違っていたり、登場人物が会話してたり、たまたま盗み聞きしてそれが主人公に影響与えたり、意外な形で緩く、深く関わり合いながら彼女ら・彼らに影響を与えたています。
 やっぱり知った車両・知った車内で繰り広げられるドラマは感情移入と想像がしやすくて、こんな感じかなと思いを膨らませてワクワクしたり、共感したりとあっさり活字が自分の体に吸い込まれていきます。
 そのエピソードを読みながら自身が祖母宅に向かうのに京都線を桂駅から四条大宮駅まで使ってた時、通勤で京都線を桂駅から梅田まで使ってた時、出張で神戸大から三宮駅まで使った時も思い出したり、阪急電車に感謝しながら実はその隣でこんなことも起きてたのかな?なんてちょっと勿体無いことしてたんじゃないかなんて思えてしまう始末。自身の電車エピソードと言えば桂駅から通勤で乗る時に二つ遠い嵐山線の松尾駅から乗車している中学時代の友人が神戸大への通学でたまに会えて少し話していたのを思い出すくらい。そんな甘酸っぱい思い出を思い出しながら読めたこの本は、『阪急電車』と言われてあの車両がシートがピンとくる貴方!通勤・通学で電車を使ったことがある貴方!一緒に楽しみませんか?

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