蓮華寺池公園の階段とトレーニングのこと
藤枝市蓮華寺池公園の近くには藤枝東高等学校がある。藤枝東といえばサッカー。サッカーといえば長谷部選手。
藤枝東出身の長谷部選手は、現役時代から合間を見つけては藤枝市に帰っているようだ。地元のニュースで12日には蓮華寺池を6、7周くらいしたと明かしている。
蓮華寺池は1周1500m。6、7周でおよそ10km。軽いジョギング程度のテンションで話しているが、一般人からすればハードなトレーニングの距離。さすがは世界で活躍していたアスリートだ。
苦しいトレーニングに関連して。蓮華寺池公園は背後の山も公園として整備されている。池周りを走るのもよいが、山頂まで登ることでより激しいトレーニングをすることができるのだ。
山頂の若王子(にゃくおうじ)古墳までのつづら折りを登っていると、たまに走っている人に遭遇する。自分もインターバル形式で登ることがあるが、その道程は信じられないほど苦しい。
蓮華寺池公園のトレーニングポイントはまだまだある。郷土資料館横にある、ジャンボ滑り台へとつながる階段。音楽堂裏の梅園から山頂へと向かう階段。藤棚裏の慰霊碑から山頂へと向かう階段など。トレーニングに使えそうな階段が多数存在している。
きわめつけは蓮華寺池公園の裏側に位置している鬼岩寺の階段だ。およそ220段の階段は、序盤は幅広に作られているが、終わりに近づくにつれ一段一段が高くなっていく。つまり本当はもっと段数の多い階段になってもいいところを、段差を高くして段数を凝縮しているような形になっているのだ。その階段に名はない。自分は畏敬の念を込めて「鬼階段」と呼んでいる。
階段やつづら折りではときおり、山岳部やサッカー部らしき学生の姿も見られる。高校時代の長谷部選手も彼らと同じように、蓮華寺池公園で足腰を鍛えていたのかもしれない。