4層ピロティの家 (都市の中の建築)
こんにちは、ぱなおとぱなこです。
大学の時は、都市にころがる変な建築を探して分析する、という一風変わったテーマが僕の卒業論文でした。
都市を当てどもなく、変な建築を求めて茫洋と歩き、変な建築を探しました。300枚くらいでしょうか、写真に収めました。
そのうちの数十枚は、建築家が建てるよりおもしろいのではないか、と思う建築がありました。現実は小説よりも奇なり、とは良く言ったものだと感嘆しました。
この記事では、そんな都市に埋没する名建築ならぬ迷建築を紹介していきます。
どうです? 「4層ピロティの家」 と名付けました。
ピロティとは、近代建築の巨匠ル・コルビュジエが提唱した屋根下の外部空間のことです。現代では、ビルの下が駐車場や通路になっているアレのことです。
左隣のビルと比較してください。隣の4階くらいまで、高いピロティとなっているではありませんか。
しかも、上空の建物は平屋という、何とも土地を贅沢に使っています。ピロティは庭園になっています。上空の家に行くには、奥にあるエレベータを使っていきます。
もはや建築や不動産のセオリーでは測れません。凄い!
この家、商業地にあるんですが、、家なんです。個人邸なんですよ、これがまたすごいと思いませんか。個人の経営する店舗ならば百歩譲って建築が看板になることがありますので、アリなのかもしれません。
しかしこれは家。。
写真をよく見ると分かりますが、表札があるんです。
屋上には手すりがあり、屋上を楽しむ仕掛けがあることが想像できます。
ああ、考えてみればすごく優雅な生活が送れるのかもしれません。商業地だからこそ、他のビルと同じ高さにして太陽光や通風をふんだんに取り入れ、階下には敷地丸ごと庭園、屋上にはまたテラスがある。。
なんと素敵な生活がある建築なのでしょう!! いや、名建築なのかもしれませんね。
所在地:愛知県名古屋市中区のどこか
ぱなおとぱなこ