ぱなおとぱなこ

設計するゾウです 建築の探訪紀、エッセイ、設計の技術的なこと 一級建築士 一級建築施工管理技士

ぱなおとぱなこ

設計するゾウです 建築の探訪紀、エッセイ、設計の技術的なこと 一級建築士 一級建築施工管理技士

マガジン

  • エッセイとか建築とか

    役に立ちそうでたたない、役に立つ人がいれば。。。

  • ケンチク物語~建築を感じる・考える・まとめたこと~

    日本、海外の素敵な建築が、なぜ素晴らしいと思えるのかを、建築設計者の視点から考察して、スケッチを交えて紹介していきます。旅好き、デザイン好き、建築ファン、学生さんなど、専門内外問わず読んでいただけるよう、技術用語をなるべくつかわないでを意識して書いています。

  • コーヒー・ブレイク・テラス

    建築休憩中。この話に建築は一切関係はございません。

  • モウソウするゾウのプロジェクト

    真面目でおもしろくをモットーに!建築やってます!モウソウの種、コンペ、本業など紹介できれば!

  • 現実都市はデザインされた都市よりも奇なり

    都市に存在する無名でおもしろい建築の紹介です。ちょっと都市論。

最近の記事

  • 固定された記事

ぱなおとぱなこの建築人生

はじめまして。 何か文章を書きたいな、と思ったらゾウになってしまった「ぱなおとぱなこ」です。昼は建築設計者、夜はゾウの役割をもっている30代オス、1児の父親です。 組織設計事務所(個人の建築家ではなく、集団でいろいろな建築設計をしている企業)にいまして、7年修業しました。 その後、個人の建築家(隈研吾さんのお弟子さんです)の事務所、いわゆるアトリエ事務所で1年修業しましました。 いろいろあってなし崩しに個人事務所を立ち上げまして、3年間で3棟の建築を設計させていただき

    • 建築のオールラウンド力

      むかしから、春といえば何かをスタートしたい気持ちに駆られます。 入学式、入社式、転勤、転入、転居。どれも4月にするにはふさわしいです。 我々の稼業は3月は実はとても忙しい。それは新しいことを始まる4月の前に、モウレツに追い込んでいるところです。 というわけで毎年、こんな年度末の時期は何かと忙しいのだが、なぜか他のことでも忙しくしていたい気持ちになる。4月からに向けて何かを始めたくなる。みなさんもそんな気持ちないですか? さて、大事なことを。 今春、1級建築施工管理技士の資

      ¥290
      • ささやかながらnoteの一部売上で募金した。建築に携わる者としてなにかやれることないかなと思ってたら知り合いのTLから流れてきたので。 寄付を広めるために募金したよと言うことが偽善とか言われる世の中だから、発信してくれて普通にありがたいね。

        • +2

          メリークリスマス🎄2023

        • 固定された記事

        ぱなおとぱなこの建築人生

        • 建築のオールラウンド力

          ¥290
        • ささやかながらnoteの一部売上で募金した。建築に携わる者としてなにかやれることないかなと思ってたら知り合いのTLから流れてきたので。 寄付を広めるために募金したよと言うことが偽善とか言われる世の中だから、発信してくれて普通にありがたいね。

        • メリークリスマス🎄2023

        マガジン

        • エッセイとか建築とか
          27本
        • ケンチク物語~建築を感じる・考える・まとめたこと~
          25本
        • コーヒー・ブレイク・テラス
          4本
        • モウソウするゾウのプロジェクト
          6本
        • 現実都市はデザインされた都市よりも奇なり
          4本

        記事

          #どーゆーなりゆきで建築に

          こんにちは〜 ナミ構造設計さんのお題企画、 #どういうなりゆきで建築に がとてもおもしろくて、その紹介もかねて私も投稿します。 建築の世界で仕事したきっかけは何か教えて、というお題でありそうでなかった企画。 他の人のをみて、へえ〜と好奇心をかられまして、私も書いてみたいなと。 お題はこちら☟ といいつつ、、 知らないひともそうでない方も、私はいま、建築設計のお仕事をしています。 じつは3年前に、どーゆーなりゆきで建築の世界に飛び込んだか書いてました! のでま

          #どーゆーなりゆきで建築に

          「わたし」を着替えてフィットする設計

          先日の記事で、設計図はシーンや伝えたい人によって着せ替えていくという話をしました。 今回はその続きで。前回書いてるときに、設計図もシーンで表現かえるけど、伝えたい人によって話し方もまるで変わるなあと。 土地を購入するための企画案を考えるのも日常ですが、同時に実際つくる建築設計や監理も日常です。外部のお客様も最近引き受けていまして、ホテルの内外装改修や新築案件を引き渡してきました。嬉しいことですね! と私はどんな仕事するのかをちょっとアピールしてみまして。 図面は、建物を

          「わたし」を着替えてフィットする設計

          図面はシーンで着せ替える

          建築を設計してて、「図面」といっても同じ部分で表現がたくさんあるよね、この稼業はさ~笑 と仲間とよく話す。 以前、設計はコミュニケーションだ!と若気の至りのように言い放った記憶があるけど、まだまだその通りだなうんうん、と遠い目でしみじみに思う。 図面は、できあがった建物を表すものでもあるし、誰に何を伝えたいかをクローズアップした図として表現されてる途中のもの、とも思っている。 前回からまったく更新してない2年ほどのあいだ、いくつか建築を建てさせてもらって改めて思ったことな

          図面はシーンで着せ替える

          自分時間、他人時間

          設計で大切なことは何ですか? 斬新で美しいデザイン? 僕もそんな建築設計を目指しています。が、一番大事にしていることではありません。 それは「建築主と一緒に決めたスケジュールを守る」ことです。意外ですか? 建築を取り巻く条件の中には、工事費などのお金、建築主の要望、敷地の特性などいろいろありますが、とりわけスケジュールは大事だと考えています。 建築主と話し合って決めたスケジュールは、できるだけ守るようにしてあげたいと思っています。工事費も大事ですが、スケジュールというの

          自分時間、他人時間

          現代的な近代 ロームシアター京都(建築物語24)

          今日は、とらや京都一条店(建築物語20)に続いて京都の建築です。新築時は前川國男さん、改修は香山壽夫さんという、今昔を代表するなんとも豪華な合作という意味で、かなりレアな建築となっています。 今は「ロームシアター京都」というオシャレな名前になっていますが、改修前の旧名称は「京都会館」とのこと。名前通り、劇場が主な用途となっています。大小の3つのホールからなり、カフェや蔦屋書店が入っている商業施設でもあります。 1960年に前川さんの設計で「京都会館」が完成しました。前川さ

          現代的な近代 ロームシアター京都(建築物語24)

          無限反復運動

          朝 まどろみをすこし、起床 バルコニーでゆっくりコーヒーを飲む 顔を洗う、髪とひげを整える、支度する、朝食をとる、家族と話す 音楽を聴きながら丘を越えて歩く、電車に揺られる、少し眠る 午前 メールする、電話する、会議する、スケジュールを調整する ゆっくり思案する 昼食をとる、音楽を聴きながらコーヒーを飲む 午後、スケッチを描く、設計図を描く、パースで検討する、現場に行く ゆっくり思案する 夕 音楽を聴きながら電車に揺られる、丘を越えて歩く 帰宅 バルコニー

          選ばれるということ

          ちょうど先週の土曜に、[スケルトン天井のふるまい]という記事を投稿しました。noteの[#デザイン記事まとめ]に選ばれました。書いた僕がいうのもなんですが、本当にニーズはどこにあるんだろというほど、ニッチなテーマなのに。 とにもかくにも、読んでくださった方、本当にありがとうございます☆ 僕は書きたいことを書きながらも、どこかで人からの評価を気にしている小心者なので、記事を投稿した直後は必ず反応をチェックするタイプです。 先週の土曜も同じように記事を投稿して5分後、スマホ

          選ばれるということ

          ちょっと海外旅行にいってきます(Dimension の世界)

          僕はついにCG、、もとい実体になって世界を旅してきました。 今日は建築の話ではありません。グラフィック表現の話です。 先週、Adobeのフルアカウントを取得しまして、何かおもしろそうなソフトあるかしら?、と探していました。 すると3DCGアプリがあるではありませんか。 僕の業務領域では、Illustrator、Photoshop、Lightroom、Acrobat、Indesignにお世話になっていますが、3Dがつくれるアプリがあることは知りませんでした。 Adobe

          ちょっと海外旅行にいってきます(Dimension の世界)

          スケルトン天井のふるまい

          天井のない空間のことを、[スケルトン天井]と言います。最近はやってますよねー。 日本では、店舗デザインからその流行ができたんじゃないかなと思っています。はじめてDEAN&DELUCAの内装を見に行った時に、なんて清潔で開放的な空間なんだろうと感じた記憶があります。 直近のプロジェクトで、スケルトン天井の賃貸オフィスを設計しましたので、そのデザインプロセスの中で考察したことを共有します。 経緯 僕はデベロッパーの設計部ですので、会社の目的は不動産の利益をいかに価値として生

          スケルトン天井のふるまい

          メタルワークに恋して

          ここ大事ですよ、僕は、「メタルマスター」になりたいんです! そう、僕は建築デザインでメタルワークを極めたいと思っています。え?わからないって?  簡単に言えば、金属部材を組み合わせた建築表現をやりたいってことです。 みなさんも、工場の風景は美しいと思いませんか? 工業製品のおりなす人の営みというか、こう使いたいって意図が複雑に絡んで見えて、とても美しく感じます。そこに華美装飾は皆無なのですが、あるのは「用の美」のみ。使いやすいようにつくったら、(結果)魅力的な景観を生

          メタルワークに恋して

          noteに思うエポックメイキングと今後について

          たいへんお久しぶりです、ぱなおとぱなこです。 前回の記事からまる1ヶ月あいてしまいました。 その間にも、他の方の建築・アートの記事を拝見してはうなっておりました。みなさん、表現が豊かだなあ、と。このごろはとくにアート系の記事を読んでいます(無言フォロー失礼します)。 ケンチクも工学的でありながら表現する分野ですからね、だから自分も、建築のみならず文章も、表現力を身につけたい。建築は総合格闘技みたいなもので、文章力も身につけておいて損は絶対にない。とこのごろ考えています。

          noteに思うエポックメイキングと今後について

          ”ハイキングアーキテクチャー” ロレックスラーニングセンター(建築物語22)

          前回の記事から大きく更新が遅れてしまいました。ここ3週間ほど、プライベートな仕事に集中していました。ひとつのことに集中すると、他が見えなくなってしまいます。 今回は、スイス南部のローザンヌにある、ローザンヌ工科大学の施設「ロレックス・ラーニングセンター」を見ていきましょう。 設計は妹島和世と西澤立衛によるユニット「SANAA」です。 彼女らは、建築界のノーベル賞といわれるプリツカー賞を受賞している世界的な建築家です。日本だと、金沢の21世紀美術館や、近作では山形県の鶴岡

          ”ハイキングアーキテクチャー” ロレックスラーニングセンター(建築物語22)