
栄町共同書店にて箱店主やってます。
本読もうぜ!(バンドやろうぜ!のイントネーションで)
本、読んでます?本。
漫画でも良いですけども。
「沖縄の人って、本読まないよねー」と言われて幾星霜。
漫画は読むよね、電子とかで。
沖縄には電車が無いから「電車の中で読む本」が必要ない為、本を読む習慣が身に付かなかったんじゃないかとも思います。
内地は大きい駅とか駅前に本屋あったりしますもんね。
※それも減ってるようですが
さて、紙、紙の本ですよ。写真をやる人間ならば紙で写真を見たいものです。紙は電気いらないし。
写真をやる人が紙の本に纏めるのは、プリントされているものだと言うこと、そしてシークエンスとして本のフォーマットを使う、と言うことだと思うのです。
おっと、インテリなのでつい横文字(カタカナ)ですよ。Intelligence.
なにかというと、本の場合自分で写真の順番を決められるわけですよ。見てほしい順番ですね。その順番で写真を見てもらって、1冊の本として、作品とするわけです。「好きなもんを好きな順番にしといて、なんかいい感じの本になったヨ!みんな見てね!」とか言っているのは、はっきり言って素人です。楽しいですよね、それ。
見る側も素人が見て感想をくれるからより楽しいと思います。
写真ガチ勢がそんな本を見たら「あー・・・・、うん。良いんじゃないですかね」としか言えない本ですね。
なぜ写真ガチ勢が「あー・・・うん。」となるかというと、彼らは写真集を普段から見てます。名作と呼ばれる本はとにかく見てます。なんなら名作じゃない本も探してみます。とにかく写真集を見るんです。そうして自分が写真をまとめるにはどうしたら良いか?を考えます。
それを写真の楽しみの一つとしていると思います。
そもそも普段から写真集を見ていない人のために本を作ろう、とはならないと思うんですよね。それやるの、アマチュアくらいじゃないでしょうか。
なんなら私、それやりましたから。本作ってタダで配ったことがありますよ?100ページくらいでちゃんと製本されたやつを配ってました。
「お願いだから捨てないで!家の本棚に置いといて!」と言って渡してました。
今思うと、あんなことする必要なかったなー、と思います。
金を捨てただけでしたね。だって、普段写真集を見ない人達に向けて、凄まじく分かりやすくした本にして、それを配ったとて、彼らは写真集見ないですもの。
そしたら自分が好きなように作って値段付けてるほうがまだ有意義だと思います。
かくいう私も写真ガチ勢でございます。これくらいは自称させてください。
そんな写真ガチ勢が、普段写真集を見ない人たちに写真文化をアプローチするためにはどうしたら良いだろうか?と考えると、自分が考える初心者向けの良い写真集を見てもらって、買ってもらうのが良いではないか?という答えにいきあたりました。
このたび那覇栄町に【栄町共同書店】といういわゆる『シェア型本屋』(古書店)がオープンしました。
有志が集まり沖縄で本屋を増やそう、という試みです。
※詳細は『栄町共同書店』で検索してください。
クラファンで資金調達、10月にオープンした『シェア型本屋』です。
そこに一箱本屋のオーナーとして私も棚を持たせてもらっています。
その本棚に私が考える『初めて写真集を見る人達向けの本』をいくつか置かせてもらってます。思いっきり私の趣味を体現したような棚です。
写真集て、こんな感じのものもあるんだ、て事が分かればいいかな、という本を少し置きました。いわゆるとっつきやすい本、です。
仮にメイプルソープの写真集をすごい安くで置いてたとして、初心者でメイプルソープが体現する写真における身体性を理解するとは思えないため、もっと分かりやすいであろうフェティッシュな写真集を置いときました。
フェティッシュな写真、分かりやすいと思うんですよ。実際、みんな撮りたがりますから。自分が撮った写真と、いわゆる『売れた』写真集を比べてみるのも良いかも知れないですね。
写真を上手い下手で見るのは初心者で、写真をシークエンスで見れるようになれば鑑賞者となれます。鑑賞者になれば自分の写真がさらに上に行きます。「センスだ。技術は後からついてくる」(『風立ちぬ』のセリフ)とはそういうことなんです。
まずは見ること、知ることでセンスは身に付きます。そのうえで写真を撮るんです。それを実践するのが写真ガチ勢なんです。
那覇栄町【栄町共同書店】にて屋号『brazil3books』やらせてもらってます。写真ガチ勢が置く写真集、漫画、CD(これはマジで買ってって。すげぇ安くしました)、雑誌(割とレアなヤツも安くしときました)置いてます。
これを読んでくれた人、なんか遊びに来て、なんなら私の棚からなんか買ってってください。