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【嗚呼! 偏愛のグループサウンズ】その4 ブルー・ジーンズ(クラウンの)
まず最初に言っておくけど「グループ・サウンズ」を好む人間は、当時の人でも後から興味を持った連中でもそうだけど、「歌詞から入った」ケースは非常に少ないのではないだろうか。だって、グループ・サウンズの歌詞世界は最初から最後までいわゆる「やおい」の世界なのだから。あ、ここで言う「やおい」とは「ヤマなしオチなしイミなし」という古典的な意味でのものです。当時ですら世志凡太が「グループ・サウンズの歌詞なんての
もっとみる【嗚呼! 偏愛のグループサウンズ】その3 ザ・カーナビーツの最後の意地はレフト・バンク
グループサウンズ時代の悲劇というものを一つあげるとするならば、バンドに楽曲を提供していた作曲家やディレクター連中のなかに、担当しているバンドの音を「邪道」と思っていた人間が結構いたことだろう。そういった連中はひたすらにファズ・ギターに白い眼を向け、バンド単体の音にストリングスとブラス・セクションをぶち込んだ。おまけに、「バンドに勢いがあるうちに大人びた楽曲(歌謡曲である)を提供してやらなくちゃ」
もっとみる【嗚呼! 偏愛のグループサウンズ】その2 『ハプニング・ポップス’68』を聴く
突然ですが私がその昔、東京で学生をしていた時に「ああ、食ってみたい」と思いつつ今に至るまで終に口に出来なかった店と言えば早稲田界隈にある三品食堂なんですよな。豚カツにカレーに牛めしという三品への特化、もう人間の夢しかつまっていないラインアップで学生達を魅了している店にもかかわらず食えなかった理由は、店がワセダ大学のテリトリーであることを恐れたからというよりも、単に当時極度の胃弱で完食する自信が無
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