【歌の使い道】復活の巻
いきなりですが「死にたい」って思ったことありますか?
僕はあります。
15年以上も前ですが、仕事がうまくいかなくて、お金に追われて。
今では考えられないですが、そんな時、そんな風に思うもんなんですね。
自分自身が嫌で、きらいになって、自信を無くして、そんな時があったんです。
とあるストリートミュージシャンとの出逢い
大阪の事務所からの帰り道、そのまま家に帰るのも嫌で、ふらりと神戸駅で下車しました。
駅前で、一人のミュージシャンが弾き語りしています。
大学生くらいかな?
チューニングも甘いし、決して上手ではない。
足を止める人も一人もいない。
独り、その前に佇んで彼の演奏を聴いてたのですが、ふと思いついて
「ちょっとギター貸してもらっていい?」
随分久しぶりに弾き語りしてみたんです。
歌ったのは、この曲です。
すると、一人、二人と、足を止める人がいて、歌い終わるとパラパラと拍手をもらったんです。
まだまだ捨てたもんじゃい
まだストリートミュージシャンなんて、いないころ、三ノ宮駅前で歌ってたことがあります。
後に「パイ山」と言われるあそこです。
知らない人の前でいきなり歌うのは勇気がいりました。
でも、小さくても拍手をもらえると嬉しくて、、、。
そんな頃の気持ちを思い出したんです。
俺もまだまだ捨てたもんじゃないやんって。
舞子コズミックカウボーイとの出逢い
当時住んでいた家のすぐ近所にライブハウスがありました。
「コズミックカウボーイ」って店です。
月に1度「オープンマイク」っていうのをやっていて、飛び込みで歌わせてくれるっていうことでギター片手に行ってみました。
新参者の僕は、トップバッター。
そして、歌わせてもらったのがこの曲でした。
集まっていたのは腕に覚えのある連中ばかり。
みんな大きくて暖かい拍手をくれました。
「なかなかやるやん!」、「またおいでよ!」なんて。
そして店から、「よかったら毎月ライブせん?」って声をかけてもらって、歌い始めました。
今でも、これからも、いつまでも
これが、きっかけで自信を取り戻しました。
仕事は結局うまくいかなかったけど、前向きな気持ちで再スタートがきれました。
あれから、ずっと歌ってます。
たくさんの曲を書かせてもらって、たくさんの人に喜んでもらってます。
今では、歌手や作曲家なんてさせてもらってます。
「歌」
歌がなけりゃ、きっと今の人生もなかっただろうな。
たぶん誰よりも「歌」力を信じてます。
だから、これからも歌い続けます。
僕の歌が誰かのお役に立ちますように。