【No.188】「頑張る」という言葉について 第一法則(幸せは真ん中にある)
「頑張る」という言葉について
日本人は「頑張る」という言葉を日常で当たり前のように使うように思います。
外国の人は「頑張る」という言葉を頻繁には使わないようです。
「頑張る」という言葉を英語で何と言うかをネットで調べてみると、その用途によってさまざまな言い方があります。
・hang in there(しがみつく)
・do my best(最善を尽くす)
・work hard(一生懸命にやる)
・keep it up ((スラングで)頑張り続ける)
といった具合で、特に決まった言い方はありません。
日本人は何かにつけて「頑張る」とか「頑張ろう」と言う場合があります。
これは日本の高度成長期(昭和30年度(1955年度)から昭和47年度(1972年度))に団塊の世代が活躍していた頃、「モーレツ社員」と言われる人々が自分の健康も顧みず猛烈に働いていた背景があります。
私の新卒入社は1986年になりますが、大手企業であるにも関わらず、悪い習慣がある会社でサービス残業が伝統となっていました。
今では大手の会社ではサービス残業はあり得ないと思います。
日本人は勤勉な民族で責任感が強く、とかく「頑張る」民族です。
欧米の方から見れば、長期休暇のバカンス(バケーション)を取らない民族は日本人や一部のアジアの人ぐらいかもしれません。
書籍では「がんばらない生き方」や「がんばらない勇気」と言った著書が発売されています。
それほど日本人は日常的に頑張って仕事や生活をこなしているんだと思います。
アメリカ人でも一部の人はアメリカンドリームを夢見て猛烈に働いていますが、過去において多数の人が猛烈に働いていたのは日本人ぐらいだと思います。
以前、香港(中国)に出張に行っていた先輩に聞いた話ですが、香港ではほとんどの人が残業をせず、仕事と家庭を同等に考えていたようです。
定時退社をする理由として「家族と食事をするから」や「見たいテレビ番組があるから」というのも理由になっていたそうです。
以前に勤務していた会社で労働組合の歌の募集キャンペーンがあって、歌詞の制約事項で「頑張ろう」という言葉が禁止ワードに挙げられていました。
それほど日本人は「頑張る」という言葉が好きで、頻繁に使う傾向があるんだと思いました。
最後に
「頑張る」という言葉は、現在では悪いニュアンスのある言葉にも捉えられています。
何がなんでも「頑張らない」のが良いとも言えませんが、疲れがたまって疲労してしまう前に、適度な休息やリフレッシュを行う方が、人生の長い道のりを考えると効率的な事なのかもしれません。
それでは、また。