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【No.189】母を訪ねて九州を約180km歩き続けた少年の話(その他)
母を訪ねて九州を約180km歩き続けた少年の話
この話は私が高校生の時、お昼のワイドショーで紹介されていた実話です。
この少年は九州に住む小学5年生で、両親が離婚して父親と二人暮らししていました。
少年はどうしても母親と暮らしたいと思い、歩いて家を出ました。
出かける前にわずかな小遣いで、母親に渡すお土産の「シャープペンシル」と途中で食料にするための飴玉5個を買いました。
少年は母親が住んでいる町と住所を知っていたと思います。
季節は夏だったと思います。
多分、夏休みだったのでしょう。
少年は日が昇ってから日が暮れるまで、4日間少しも休まずに歩き続けました。
夜は公園の屋根のある場所で眠りました。
少年は4日目に目的の町にたどり着くと、勇気を振り絞って最後の飴玉を口に入れました。
4日目に雨が降って来ましたが、少年はずぶ濡れのまま歩き続けました。
ジャージ姿でずぶ濡れで泥だらけになっていた少年を巡回中の警察官が発見し、交番で保護しました。
交番で少年はラーメンを食べさせてもらったと記憶しています。
このとき少年の手には母親に渡すシャープペンシルがしっかりと握り締められていました。
「警察官の計らいにより、母親を探し出し、今では少年は母親と幸せに暮らしています。」
と締めくくられていました。
少年が歩いた距離は約180kmにも及んだそうです。
少年が途中で挫けなかった要因を考えてみると
①シャープペンシルを母親に渡す事を目的としていた。
②空腹を緩和する飴玉を持っていた。
が挙げられると思います。
私はこの話題を視聴した時、少し胸が熱くなりました。
私のメンター(人生の師匠)は「人は目的を食べて生きる動物だ」と言われていました。
まさに、それが少年が母親に会えた勝因だと思います。
それでは、また。