私が小学生だった時の父
父に対して、経済的に何不自由ない環境で育ててくれたことに感謝してるけど、正直怖いというイメージが強い。
父は、損保の営業マンで、激務。めちゃめちゃストレスフルな環境で働いていたんだと思う。
そんな父は、お酒の力を借りてストレスを発散していた。(後にアルコール依存症と診断される)
週に2、3回、泥酔した状態で夜中の2時頃に帰ってきて、夜明け頃まで母に仕事の愚痴を聞いてもらう。
そして、母がちょっとでも意見をすると、怒鳴ったり物を投げたりすることはしょっちゅう。
私と弟が寝ている部屋まで来て、「お前ら何で寝てるんだ?俺が帰ってくるまで起きてろ」って怒鳴ったこともあったし(母が子供の味方でいてくれて、「それはやめて」って怒ってくれました)、
何故か笑いながら、弟のゲーム機をコンロに火をかけて一部燃やしたり、窓を開けて外に向かって何回も叫んだりしたこともあった。
朝まで道端で寝てたらしく、警察に連れられて帰ってきたこともあるし、駅のホームで誰かと揉み合いの喧嘩になったらしくボロボロの状態で帰ってきたこともあるし、エピソードはたくさん出てくる。
けど、酔いが覚めると本人は何も覚えていない様子。
私は、いつも父が帰ってくる前から布団の中で「今日は何事もありませんように」と願っていた。
そして、父が帰ってきてリビングから怒鳴り声が聞こえてくると、心臓がバクバクする。
何より、リビングで父の愚痴を聞いてる母のことが心配だった。もし父が怒り狂って、母に暴力を振い出したらどうしたら良いんだろう?私に止められるわけない。警察に連絡すれば良いのかな?
とか、そんなことを考えていた記憶がある。
当時、小学生だった私はそれが日常で、どの家庭も同じ環境だと思ってた。けど、大人になった今考えると、たぶん普通ではなかったんじゃないか?と思う。
昭和の家庭ではこれが普通だったのかな?
暴力を振るわないだけマシだし、母が子供の味方でいてくれたことも感謝だし、恵まれていた部分もあるけど、しんどかった。
あまり人に話せる話でもないし、未だに自分の中で上手く消化できてない気がするので、ここに書いて成仏させます。
kaho