10月はこれを見る!スイッチインタビュー「堂本光一×羽生結弦」EP1の感想 その2
EP1の感想の追記です。
試合ならではの緊張感を語ってるくだり。堂本光一さんが言う「何目指してんねん」からの「自分でも分からない」の返し。ここ番組の肝だと思う1つです。
最初からエンタメの世界に居た人は競技者としての緊張感を経験した事は無いわけで、それをエンタメの世界で再現するなんて発想も無いと思います。でも競技を経験してきた羽生くんは競技の緊張感をエンタメに持ち込もーとする。プロローグにおけるSEIMEI、GIFTにおけるロンカプがそれ。特にGIFTのロンカプはやばかった。(←2/27、3/3のnote参照)
エンタメは演出があるわけで、コケたら演出がパーになるわけで、エンタメの裏方さんの努力も無になるかもしれなくて…。競技者が挑戦するよーに挑戦していーかって言われたら「ちょっと待った!」となるよね。エンタメと競技の狭間を攻めたその先、例えばGIFTのロンカプ以上の挑戦はあるのか?羽生くんは「自分でも分からない」と言うけど、本当は思い描くものがあるんじゃない?私はそれを想像したくない。
テレビに映る羽生くんは知的で穏やかな顔を見せてるけど、羽生くんの思い描くものはきっと普通じゃない。もっと言うなら狂気を孕んでる気がする。堂本さんもそれを感じるから「何目指してんねん」って言葉になるんじゃないかな?あの場面はゾワッとする感覚がありました。
あとね、競技における採点の話。羽生くんが大切にしてる表現が点数に反映されない、それがスポーツなんだと語るところは胸がチクッとなりました。
競技においての表現って何なんだろう?今シーズンのアマチュア選手はやたらと「表現に力を入れる」と言ってますよね。それはISUが表現を求めてるからだと思うんです。羽生くんの表現を評価しなかったのに、羽生くんが去ったら表現に回帰する。あ、選手に文句を言ってるんじゃないです。選手はISUの方針に沿って戦略を立てますから。私はISUの方針が「今さら」に見えてしまうのです。そー見えてしまう自分はきっと修行が足りないんだろう。
羽生くんはもう振り返らないよね。「これだから表現やめられない」って言うよーに、表現者 羽生結弦を突き詰めていくよね。エンタメと競技の狭間を攻める羽生くんの挑戦をこれからも応援し続けます。
あと最後にこれだけ言っておきたい。堂本さんの「手足が長いから〜」の言葉に「長くないんですよ〜自分コンプレックスなんで」はなんの煽りですか?羽生くんの言葉はありがたく拝聴する方ですが、こればかりは不同意を表明し、訂正を求めます。以上おわり。