ともだち(播州赤穂にて)
十五年以上前、わたしはちょくちょく、
播州赤穂の友達夫妻のおうちに遊びに行っていました。
友達、神戸出身のTちゃんは、二十代前半から仲良かった子。
彼女は結婚して、赤穂の住人となりました。
かわいい子供を3人授かり、わたしは次男君と結構仲良しでした。
泊まりにいった日の朝、
次男君と散歩、といって近所の公園に行ったり、
遊具で遊んだり、
他愛もない記憶にも残らないお話をしたり。
かわいかった小さな子たちも大きくなり、
友達も学校行事や、再開した仕事などで忙しくなり、
なんとなく疎遠になっていました。
月日はながれ、
YouTubeきっかけで、ゴールデンウィークに坂越に行ったとき、
お茶しに入った素敵なカフェが、
昔友達夫婦に連れてきてもらったお店(雑貨屋)の場所だった!
ということが、お手洗いを見て判明し、
そして、紡木のオーナーさんにお話をうかがうと、
赤穂でその雑貨屋さんは、まだ営業されてますよ、と。
びっくり!!何十年息ながく営業されているんだ!?
これは行かねば、と涼しくなるのを待って、
10月の13日有休を早々にとり(晴れる前提で)、
赤穂にセルフデート予定をしてました。
いや、しかし、お店の名前が思い出せない・・・。
なんだっけ・・・。
地図を検索するにも店の名前がほしい。
そんなことを考えながら、別のほうからは、Tちゃんに聞きたい、
Tちゃんに聞けば?Tちゃんに連絡してみようよ、という
願望がムクムクとわいてきたのでした。
いや、
でも、
リアルでは十二年も会っていないし、
LINEもいつから途絶えたかわからない。
あ、でもわたし、
Tちゃんに連絡したいんだ、と気づき、
若干の勇気を出してお店の名前を聞くテイで、
ひさしぶりに彼女にLINEをしたのでした。
返ってきた返事は、
「いやうそまじ何年ぶり~!?」
という、明るいもので、わたしは心底、
いろんな方面で安心しました。
「じゃ、ありがと!」
と、そのまま終えるのも味気なく、
ダメ元で
「13日の金曜日、行こうと思ってるんだけど、お茶でもできたらいいなー」
と送ると、
「13日!たまたま仕事休みになったの!お茶もいいけど、ランチしない!?」
というミラクルなお返事が返ってきました。
わたしたちは急遽、十二年ぶりに再会することになったのです。
よく、何年かぶりの再会なのに、すぐに昔に戻れる、
といったフレーズを目にしましたが、
まさに、Tちゃんともすぐ昔に戻れました。
十二年ぶりといった感覚がぜんぜんなく、二人ともひさしぶりの気恥かしさもなく、お互いお話に夢中でした。
わたしは2019年に、本人は意図せずでしたが、
人間関係、仕事上の環境、極端にいえば住むところだけ変わっていない、と言っても過言でないくらい、ばっさり断捨離されました。
今おもえば、すべてにおいて飽和状態で、
リセットされた感があります。
最初はしんどかったけど、そこから良い出会い、
良い方向へ舵もきれた気がするし、
結果オーライなんだけど、
Tちゃんに関しては、縁が切れてなかったことが本当にうれしかったのです。
環境の違う、ましてや十二年ぶりの彼女と話しても、
違和感や、居心地の悪さを感じることは一切なかった。
「終わってない」という証拠ではいでしょうか?
さあ、
そしていよいよ、雑貨屋さん「あれやこれ屋&MaChai」さんへ。
車で到着したとき、雑貨店のお姉さんはお店の前に出て来られていて、
何かその感じが、
大げさに言えば「受け入れられている」ような、
ふわっとした安心感が、
ふーっと横切っていきました。
お姉さんは実は、「紡木」のオーナーさんに、
わたしのことを聞いていたそう・・・。
いろいろつながっていておもしろい。
あれやこれ屋さんは、赤穂駅からも近く、
城跡近くなので行きやすい。
赤穂いかれる方で雑貨好きな方はぜひ、のぞいてみてくださいね。
Tちゃんに会う前日、
若い頃のなつかしい思い出がいくつも思い出されました。
あんなこと、こんなこと。
すると、
その晩YouTubeを開くとおすすめで、
ドリカムの「うれしい!たのしい!だいすき!」
「Lat43°」「忘れないで」が出てきました。
これは若い頃、車の中で聞いていた我らの鉄板ソング!
検索も何もしていない、脳内で考えていただけなのに、なんで?
(もちろんひと通り見ました)
Tちゃんにその話をすると、一言、
「こっわ!」
でした。コワイよねー笑
わたしはひそかに、
リトルカイトがいたずらしたのではないかと思っています。
^^
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。