肉芽腫性乳腺炎になった話
昨年、乳房の一部が赤く腫れたので病院に行ったところ「肉芽腫性乳腺炎」と診断されました。
受診前に「乳腺 左右大きさが違う」「乳房 しこり」「乳房 赤く腫れる」「乳房 腫れ 痛み」などあらゆるワードで検索をかけましたが「肉芽腫性乳腺炎」という病名には辿り着けず。
診断後改めて病名で検索をかけると、何件かのブログに出会えました。
肉芽腫性乳腺炎はあまり身近な病気ではないようで、誤診や「原因不明」で片付けられてしまうこともあるようです。私がこれらのブログの記事に励まされたように、いつか誰かのお役に立てたらいいなと思い書き残します。
とにかくお伝えしたいこと
病院の予約が!とれない!異変を感じた時点でとりあえず電話予約!
予約日を待っている間に病状が変化したら、予約先の病院に電話確認!
気になる方は受診前に脇の処理!(頭の下に手を置いたご機嫌ポーズで患部を診てもらいました)
しこりに気がつく
2022年のお正月(1月の2日か3日だったと記憶)、右の乳房の乳腺が左より大きく、しこりのようになっていることに気がつく。乳腺外科を調べて休み明けに電話をしたが、診察の予約がとれたのは2週間後。
この2週間の間にしこりの上の方が赤く腫れ始める。触ると激痛。
腫れ始めた時点で病院に状態の変化を電話しておけば良かったなと今になって反省。「予約なんか知らん!早く自分を診ろ!」というモンスターペイシェントになってしまうのでは…と我慢してしまった。
日常生活で特に困ったのが子ども達とのハグ。子どもの顔がちょうど胸に当たるため、ものすごく痛い。「ギュー禁止令!」と言って許可のないハグを禁止、事前申告の上そっと抱きしめる形式に。
上の子はおおむね守ってくれたが、気持ちが高ぶるとドーンとぶつかってくることもあった。私が「ウッ」と呻くと「あ!ごめん!」。
下の子は問答無用でタックル、そして「ウッ」。
今思い返すと笑ってしまうが、当時は本当に痛くて真剣に「ギュー禁止令やで!」と言っていた。
病院へ
さて、ようやく診察の日。
朝ふと目に入っためざましテレビの占いで射手座が最下位だった。ラッキーアイテムは指輪。
普段は外している結婚指輪をつけ、夫のファッションリングも拝借、まだ不安だったので家にあったパールビーズで指輪を作ってみた。(糸に通して結んだだけ。)
なるほど、自身や家族の病気に際し、はたから見ると怪しげな諸々にも救いを求めてしまうことがあるのはこういう気持ちからか、と実感。
現状を伝えていた友人から「病院がおわったらどうぞ」とLINEギフトのカフェラテが届く。優しさが沁みた。
拳を握りしめ、指輪の存在を確認しながら電車に揺られて病院へ。診察室に入ると優しそうな女性医師。おだやかな話し方にほっとする。
患部を見せると「わ、これは腫れがひどいですね。」と言われ、来てよかったんだと再び安堵。
診察の結果、「肉芽腫性乳腺炎でしょう。」
赤く腫れている部分には膿がたまっているらしく、麻酔をかけ(「麻酔は歯医者さんで使われているようなやつです。」と説明あり。意識もはっきりしているし、自分の意思で体も動かせる。)、横目でちらっと見ただけで針の穴がはっきりと確認できるくらいの太い針を刺して膿を吸い出してもらった。
膿を吸い出してもらう処置は痛くない。
麻酔をかけてもらう時に、細い注射を奥までジグザグに刺していく「ちくっ」「ちくっ」という痛みは感じた。
痛み自体は大したことはないが、ジグザグにどんどん体の内部まで針を刺されていく感覚は少し怖かった。
「膿を吸い出す処置の他は自然治癒を待つしかなく、完治には半年くらいかかるでしょう。ただ、再発も多いです。前回とは違う場所に膿がたまることもあります。」とのこと。
その後
膿を抜いてもらってからしばらくは、腫れは少しましになっていた。
しかしぶつかると痛い。ギュー禁止令継続。
診察の2〜3日後に患部(多分膿を抜いてもらった時の穴)から血がビュッ!と飛び出した。娘と入浴している時だったので2人で驚く。
怪我をした時に出る血よりも、少しにごった薄い感じの血。病院に電話をすると「多分膿が出たんだと思います。痛みなど他に異常がなければ次回予約日まで経過観察でokです。」とのこと。
膿が出るときに痛みはない。治るまでに何度か同様の膿が出た。
その後1〜2ヶ月おきに通院し、膿を抜いてもらったり経過を見てもらったりした。初回に患部の細胞をとってがん細胞かどうか調べる検査もお願いしており、2度目の通院時に乳がんではないとの結果をいただいた。
ありがたいことに今のところ再発の気配はない。
先生のおっしゃった通り、半年程で腫れと痛みがひき、通院も終了した。
1年程は、腫れた部分がしぼみ赤紫の傷のようになった痕が残っていた。それから半年たった現在は、薄茶色の治りかけたあざのようになっている。
でした。
読んでくださってありがとうございます。
診察していただいた先生と、フォローしてくださった看護師さんと、カフェラテで気遣ってくれた友人と、心配をかけた家族に感謝を込めて。
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