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川瀬巴水展に行って来た。

秋晴れの連休初日、
自分の心と体にいいことをしよう!と
大阪歴史博物館に行ってみた。

秋晴れに映える博物館
近くで見ると見上げるビルディング

目的はこちら。

川瀬巴水の版画展

館内はとても広く展示の中身が濃いので
今回は6階の版画展にだけ絞って訪れた。
クタクタになっちゃうからね。

写真撮影はNG、
外国語オーディオセットも無く、作品解説文も8割日本語のみ。
それでもヨーロッパ系の方も何人かいて、スマホをかざして翻訳機能で内容を熱心に読んでおられた。

川瀬巴水の1920年頃(大正)からの作品が並んでいた。日本中を旅しながらその風景、素朴な日常を木版画で細部に至るまで、季節はもちろんのこと、光の差し込みや反射を水面や建物、自然を使って上手く表していた。

大正時代の東京はまだ全然田舎で自然がまだ豊かだった。今は埋め立てられてしまっているような湾岸や川を水路として商売や生活に使っている人々や橋、自然が多く描かれていた。

今はもう跡形もない東京の風景へタイムスリップ。
なぜなら関東大震災(1923年11月)が起きたから。
作品も原版の多くが焼けて消失したそうだ。
失意の中、旅に出て今度は関西以西の風景作品を創作した。

遠近法で色使い、濃淡、を変えて風景を重ねていく技法は昔のアニメのセル画を思い起こさせた。いろんな作家さんに影響を与えているんだろうな、というアングルや風景がたくさんあった。

かのスティーブ・ジョブズも巴水のファンだったことは有名。自宅に飾られていたのは、暗めの地味な日常の作品だったそうだ。なんか分かるなあ。


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