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QCストーリーにおける現状把握と要因解析の違いについて解説

QCストーリーとは?
以下の順序で、問題解決をするための思考ツールです。
1.テーマの選定
•改善するべき問題や課題を明確にする。
•例:「生産不良率の低減」「納期遅れの削減」
2.現状把握と目標設定
•データを収集し、現状の問題点を明らかにする。
•目標(KPIなど)を数値で設定する。
3.要因の分析
・問題の原因を特定するために、特性要因図(魚の骨図)やパレート図を活用する。
4.対策の検討と実施
•原因を解決するための対策を考え、実行する。
•対策の効果を検証できるように計画を立てる。
5.効果の確認
•対策の結果をデータで評価し、目標達成状況を確認する。
6.標準化と管理の定着
•改善した内容を標準作業やマニュアルに落とし込み、維持できる仕組みを作る。
7.今後の課題と展開
•今回の改善活動で得られた知見を振り返り、他の業務やプロジェクトにも展開する。

よく、ストーリーを描いている時に直面する
問題として、どこまでが現状把握でどこからが要因解析なのか?というものです。

おそらく、明確な答えは無いとアドバイザーの方も仰ると思います。教えづらいなぁと感じてる人も多いのではないでしょうか。私の辿り着いた結論は
「現状把握をどこまでの深度で調べ上げるかは、そのチームの知識や経験といった力量に依存する」という事です。言い換えるなら、その仕事のスキルや経験が浅い人達ばかりの集団では、何故この問題が発生するのか?という問題を特定するために、調べたほうが良い条件が何かの前提知識と推理能力が乏しいからです。
現在のQCストーリーを用いたサークル活動では、報告期限も限られており、且つ専門的知識はマネージャーが「難しすぎて分からん」と一蹴されるので、更に現場は自分達のやってる問題解決の取り組みを否定される気になるという悪循環も発生しています。専門知識の勉強と、それを用いた問題の深掘りができる人材を育成するというのが、おそらくQCサークルの役割だと私は思っています。
なのでアドバイザーの皆さんにお伝えしたいのは、究極として「要因解析をしなくても、問題の本質に辿り着けるぐらい、メンバーの専門知識やスキルの習得に注力するように指示してください」です。

取り留めもない文章になってしまいましたが、
次回は実例を交えてもう少し丁寧に、何故現状把握の深掘り具合はサークルの力量に依存するのか?を解説していきたいと思います。

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました😊



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