保護犬から学んだ命
2018年、我が家に真っ黒い犬がやってきた。
その名は
「ジェット」
ジェットを保護してくださった方がつけてくれた名前。
名前の由来は ジェットブラック=漆黒
からつけられたようだ。
ジェットは沖縄で生まれ、保健所に保護され残り1日で殺処分を免れた奇跡の犬。岩手で啓蒙活動されている方に引き取られ飛行機に乗ってやってきた。里親募集の写真掲載を見たときにすぐにでも会いに行きたくなり、主人と会いに行った。
人が大好きなジェット。初めて会った我々に平気ですり寄ってきた。
その日からジェットは我が家の子になった。。。。。
啓蒙活動されている方からのお手紙には
ジェットは帰る場所がありませんでした。でも今日からはジェットに家族ができました。万が一ご家族でジェットを育てることができなくなったとき、その時は私にご遠慮なくジェットをお預けください。ジェットをよろしくお願いいたします。
この言葉に、我々夫婦は何があってもジェットを一生大切にすると誓った。
小さな命のバトン。啓蒙活動されている方々からの命のバトン。
40年生きてきて改めて知った命の重み。
それからの人生についてさまざま考えるようになった。
今自分にできることってなんだ?
何をするべきだ?
何ができるんだ?
現職は飲食店。振り返れば私の人生は全て食に携わる人生だった。
実家は魚屋やスーパーを営む自営。移動販売車で売りに出向く父を追いかけ看板娘と言い張りお手伝いしたことも。結婚後も食べ物に携わる仕事ばかり。
なぜだ・・・・
それは
「食は人を幸せにするからだ」
父が言っていた。
服がぼろくても、靴下に穴が開こうが不幸にはならない。
お腹が空いたらそれは不幸だ。
何があってもご飯は食べろ。
泣いても食べろ。
食べることは生きることだ。
その通りだった。
遠くに住む家族・親戚が集まれば美味しいものを振る舞う盆正月。
帰省した友人に会えば食事に行く。
またねと別れを告げる時も、次の約束も「今度またごはん行こう」。
人との距離感を表す時も、今度食事に行きましょうねと声をかける。
食とは、ただ1日に3食食べるだけの日常ではない。
人とのコミュニケーションの一環でもあり、生きる上で幸福と健康には欠かせない物。
ファミレスで働いてる私から見える景色。
沢山のお客様がご来店される毎日。
◆お友達と笑顔で食事(~ ̄▽ ̄)~φ(゜▽゜*)♪
◆一人で仕事の合間でする食事
◆どこかさみし気な表情の人(´。_。`)
◆なぜか不機嫌・怒っている方(╬▔皿▔)╯※でもご飯は完食w
◆ご家族との大切な時間(❁´◡`❁)
不謹慎かもしれない。
でも
この食事が、人生最後の食事だったら・・・・
サービスを提供する我々は、その一瞬を大切にするよう教育をしている。
そんな日々で芽生えたのが・・・
子ども食堂をつくりたい
大きな企業であるファミレスは当然のごとくマニュアルがあり、ルールは絶対だ。でも自分で作った場所ならば自由に人と関わり、会話ができる。
私自身も仕事をしながら子育てをした母である。
子育ては・・・・嵐のように過ぎ去る!!※今思えばね
でも今子育て真っ最中のママ達は、子どもの成長に喜び
笑顔に癒され、幸せ・・・
の半面、疲れがたまり、誰かにうっぷんを言っても解消されないもどかしさをもったりしている人もいる。結局子どもを預けて出かけても、パパや子ども達の物を買ったり、自分の時間だけに時間を費やすママは少ない現実。
でも、自分の時間を大切にしてくれたという気持ちにに幸福と感謝するんですよね。
女性って不思議です。
そんなママ達の休息の場として
NPOモグモグ 「子ども食堂モグモグ」
を立ち上げました。私の第二の人生の幕開け。
でもね、、、何にも知らないの。子ども食堂のことも、始め方も。
まずは・・・市役所へ・・・
門前払い・・・・子ども食堂の存在すらないのですから仕方ない。
インスタ見たり、ネットで調べてみたり。さまざま調べ、全国各地で子ども食堂が元気に活動されているのを目の当たりにした。
沢山のボランティアの方々が、子ども達の為に活動されている姿は素晴らしく、それぞれの思いが伝わってきた。
我々に・・・・できるのか?と不安ではあったものの、メンバーと試行錯誤しながら立ち上げた。
1か月半に一度の開催頻度ではあるものの、たくさんのご家族にご利用いただけ、ママ達との会話も弾むようになってきた。
我々モグモグのモットーは
常に誰かの為に
素晴らしいメンバーに恵まれ、同じ目標に向かって一緒に歩みを進めることができることは本当に幸せである。
モグモグは、
貧困世帯・母子家庭
の方々だけが利用できる場ではなく、市内全部の子供たちを対象にしている。気兼ねなく来てほしい・・・・
モグモグを利用している方々は、我々にとって家族と勝手に位置付けている。出会いの奇跡と繋がりのありがたさを、子ども食堂を通じて知った。
子ども食堂は、元気に稼働している。
次は・・・自分時間だ!!!
今の私は・・・自分時間を作れない。
仕事の忙しさがランキング1位。
44歳にもなると寝ずに働くのは身体がつらい。もっと自分の時間・家族の時間を大切にできないか・・・そう思った時には
退職
しか私には選択肢はなかった。
2023年8月、14年必死にくらいついてきた仕事を退職します。
これからは、もっと自分に優しく、明日に可能性を感じながら生きれる場所を造り出す。学びの連続、たくさんの方々とのご縁に支えられ少しずつ居場所づくりを進めている。
私の目標はいっぱいあるけれど、まずは
小さなお弁当屋さん
をオープンさせる。場所も未定、様々な登録申請もこれから。
でも、今よりもっと成長し、この街に住む方々、一緒に何かを成し遂げる方々、関わる全ての方の笑顔が生まれる場所を造り出す。
2023年、私の人生かけたプロジェクト
始動
44歳でも、まだまだ可能性があることを知ってほしい。
人生はまだ道半ば。
是非応援よろしくお願いします。