海底カニ文明 番外編:外の世界④
海底カニ文明は一つの国に過ぎない。この世界には人間もオークもそれ以外のいろんな生物も住んでいるのだ。彼らは関わり合ったりそうでもなかったりする。
またミスって順番が前後してしまったなぁ
オーガスト卿
人間のパラディン。礼儀正しく誰にでも親切で、オークやゴブリンが相手でも偏見を持たずに接する。
問題はオーガスト卿にパラディンの称号を与えた教会の「神」というのが、深海に棲んでて触手が生えてて星辰がそろうと家ごと海上に浮上してくるタイプの奴なこと。
彼は駆け出しのころ、警護してた貿易船が海賊に襲われたことがある。そこにでかい船が2隻並んでるのをみつけたクラーケンが現れ、2隻とも木っ端みじんにされてしまった。幸いみんな逃げだして無事だったが、それ以来彼の脳裏には頭足類存在の凄まじさが焼き付いてしまい、後日「深海の触手ある神を信奉する教会がある」と聞いて矢も楯もたまらず入信、ついにパラディンにまでなった。
教会の言う「神」はクラーケンではない。
エドゥリス
ドリアードの魔術師。森の妖精の親玉。植物や大地の力を操り、自らの領地である森の中では無敵の存在。森の動植物や土の調和と均衡を保つ役目を負っている。ちなみに、調和が保たれている状態とは誰も自然に手を加えていない状態のことであり、要するに自然は自然のままにというのが基本。
性格は温厚だが、森を大切にしないやつは竹槍で刺す。
オルリー
リザードマンの魔術師。黒曜石の槍(本人は杖だと言っているがどこに行っても武器扱いされ持ったままだと船とかに乗れない)を振るい、宇宙のパワーを引き出す星辰の魔術団のリーダー。
「魔法使いなんだから魔法使いっぽい服とか着ないの?」とはよく言われるが、リザードマンは変温動物なので冬にならないと服を着ない。
ブレインズ(ポケットキャンサー ディセンダントを参照)のことを何か知っているようだ。
ソーマ
ドリアードの吟遊詩人。フリーマーケットで買ったリュートが魔法の力、しかも割と戦闘向けのを持っていて、弾きながら歌うと聞いたやつが記憶の混濁、ケアレスミス、空間識失調などを発症する。
本人の名誉のために言っておくが、吟遊詩人としての腕は確かである。
レックス
ライカンスロープ(人狼)の料理人。なんの肉でもおいしく調理してるが、種族が種族なので食べられないものが結構多い。ネギ系の野菜類、アボカド、マンドレイク、カカオ成分など。
肉切り包丁とフライパンで武装している。こいつに限った話ではないが、フライパンをなんか手軽な鈍器として使う奴が多すぎる。金物屋に持ち込まれる修理依頼の大半がフライパンだ…
⑤に続く。