kaiju-earth origin ①
kaiju-earthシリーズはKXsが考えたオリジナル怪獣にせっかくだからと作られた物語である。ざっくりしたあらすじしか書かれてないのは人間のキャラを考えてないからである。
この世界にウルトラマン的な存在はいません。どんな奴がきても人間が戦闘機と戦車とガーディアン(怪獣と戦う巨大ロボ)で何とかしなければならない。
originとは何か?それはシーズン2という意味である。
豪放磊落怪獣 キングガウラ
身長:61m 体重:5万t 第1話「再起」登場
獰猛な雑食の怪獣。他の怪獣が掘った地下空洞を勝手に使って地中を移動する。
全身は頑丈な鱗に覆われ、その内側は強靭な筋肉と高密度の骨で支えられている。特に鼻先と後頭部に生えた巨大な角は頭蓋骨全体の重量の3分の2を占める密度を誇り、ただ振り回すだけでも小柄な怪獣をノックアウトしてしまう破壊力を誇る。反面、その巨大な重量を支えるために首をほとんど動かせない。代わりに聴覚が非常に発達し、反響の激しい地下洞窟の中でも標的の位置を正確に把握できる。
アメリカの牧草地で立て続けに土地陥没を引き起こした張本人。牧草地の草(と、そこにいた家畜)を根こそぎ食べ尽くして回っていた。
新シーズンの第1話なので割とストレートな姿の怪獣。モチーフは牛肉で、全身がステーキ、お腹が牛タン。あと太腿部分があの、なんだっけ…牛の乳?牛乳を出す部分という意味で牛の乳。KXsのうちは家族そろって怪獣優生思想だったので、こういう焼き目のついた肉を「ダイゲルンのお腹」とか呼んでた思い出…
牛のキャラクターは知ってる限り一つの例外もなく左右に向かって角が伸びているので、前後に生やしてみた。
放浪怪獣 ウインブル
身長:59m 体重:4万t 第2話「旅するブリザード」登場
寒冷地や永久凍土に生息する怪獣。食料を熱に変換するのではなく、周囲の熱エネルギーを直接吸収して生きている。
その熱吸収能力はすさまじく、ウインブルが1体いるだけで一帯の気温は急低下する。炎を消してしまうほどの吸熱性能は彼らの生息する寒冷地において、乾燥による山火事の発生を防ぐ役目もあると考えられる。
熱を吸収すればするほど活動が活発になる性質を持つ。寒冷地での動きは鈍いが、ひとたび暖かい場所に出てくれば身軽で俊敏な身のこなしを見せ、鋭い爪と吸熱光線で攻撃する。
卵の状態で間違って日本に持ち込まれてしまい、高温にさらされることで急速に孵化、成長する可能性を考慮し管理されていたが、断熱装置が壊れてしまい孵化。真夏の東京都心に出現、それからわずか数分で気温は氷点下を下回り、高い湿度も相まって大雪を降らせた。
モチーフはウェンディゴ。よく「鹿の角が生えた雪男」という感じで描かれるので、オランウータンの手に鹿の角を合わせ、樹氷のイメージも合わせて誕生した。名前の由来は「タンブルウィード」から。テニスをしたりはしない。
シールド怪獣 ジゴメル
身長:64m 体重:8万4000t 第3話「太陽の盾」登場
宇宙を漂流していた怪獣。全く動かない状態で地球に墜落してきた。
極めて頑丈な体を持つ宇宙怪獣で、その表皮を破壊するのは地球上に存在するどんな兵器を総動員しても不可能と結論付けられた。
それもそのはず、ジゴメルは太陽のような恒星に生身のまま接近し、構成表面に広がる超高温のガス雲を食べて生きているのだ。理論上、その体組織は数兆℃の高温にも無傷で耐えられる。数百万℃を超えるガス雲、恒星自体の持つ重力や放射能、磁場にもさらされることになるがそんなものはどこ吹く風。ほんのわずかにこの次元の位相とずれた位置に存在を置くことにより、人間の鼻息程度の推進力しか持たないにもかかわらずブラックホールに匹敵する巨大な重力にも左右されずに宇宙を移動できる。
性質は極めて大人しい。他の生物を襲う必要もなく、彼らを捕食しようなどという無謀な捕食者もいないからだ。これといった攻撃手段も持たない。
地球に落下してきたとき、夜の側に墜落してしまったことでエネルギー源となる太陽を見失い途方に暮れる。日が昇るまでの間、僅かでもエネルギー源となる温泉や天然ガスプラントを求めて彷徨い歩いた。
コンセプトは「最強の怪獣」。一兆度の火球だろうがクライシスインパクトだろうが無傷で生き延び、全てが消し飛ばされた虚空にあほ面のまま浮かんでる。そんなイメージ。
そんなイメージに、まさかのマンボウがモチーフ。マンボウを縦向きにして尾びれの下に足生やした。クソ弱い伝説が有名(一部デマらしいけど)なマンボウがどうやっても倒せなかったら面白いと思ったんだ
さらにマンボウから『アレ』を連想。「太陽の周りに広がる超高温のガス雲」のことを専門用語で「コロナ」という。つまりそういうことだ。
名前の由来は『アレ』から連想し、「封じ込める」から。
聖域守護神 クレストウェス
身長:64m 体重:3万6000t 第4話「サンクチュアリ」ほか登場
松尾神社の地下に眠っていた怪獣。日頃の調査でもこの地点に怪獣の存在は確認できなかったが、突如地上に出現。
その体は固体でありながら任意に一部または全部をプラズマに分解することができ、まるで幽霊のように攻撃がすり抜けてしまう。さらに任意の空間をバリア状の不可視の障壁で隔離する能力を持ち、隔離された内側の空間から毒素や汚染物質、次元ノイズを除去、無毒化する力を持つ。
かつて何らかの「禍」を封印し、共に眠りに眠りについたと伝えられている。だが現代に復活したとき、他の怪獣が目覚めるなどの事態は発生せず、クレストウェス自身も移動しながら無秩序にバリアを展開するのみで、倒されても特に何も起きなかったため「こいつこそが『禍』として封印された側だったのでは」とか言われる始末だった。
だが…
Twitter(当時はまだTwitterだった)でやってた「鶏冠選手権」という企画でデザインしたやつ。お題が「白虎」だったので全体的に虎、そこにハンミョウとイタチザメとムベンガという魚を混ぜて生まれた。この3種類の生物はみんな英語で言うと「tiger」がつくという共通点がある。
②に続く。