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kaiju-earth origin ⑥

kaiju-earthシリーズはKXsが考えたオリジナル怪獣にせっかくだからと作られた物語である。ざっくりしたあらすじしか書かれてないのは人間のキャラを考えてないからである。
この世界にウルトラマン的な存在はいません。どんな奴がきても人間が戦闘機と戦車とガーディアン(怪獣と戦う巨大ロボ)で何とかしなければならない。
originとは何か?それはシーズン2という意味である。



覇海獣 シーグリード

身長:59m 体重:6万6000t 第21話「深く、遠く」登場
広大な海を漂う怪獣。かなりの巨体であるが出現した個体以外に同種が発見されておらず、突然変異や何らかの理由で偶発的に誕生した怪獣ではないかと考えられている。
筋肉質の5本の触腕と歩行、遊泳用の4本の脚部を持ち陸上でも活動できる。腕のような1対の触腕は長く伸ばすことができ、胴体前面には刺胞を備える無数の触手を持つ。
体の殆どが消化器官で占められており、有機物以外の鉱物や石油精製物も消化、吸収することができる。さらに食べたものから任意の物質を取り出して精製、攻撃に転用する能力も有する。例えば海水中の重金属成分を濾過して集め凝縮した金属製の弾丸を発射する、プラスチックを分解してガソリンを生成し火炎放射する、放射性廃棄物を摂食したことで核融合を起こし強力なプラズマを操るなどの強力な攻撃手段を持つ。
太平洋に突如出現、一帯のあらゆるものを貪り食った挙句にプラスチックゴミの味を覚えてしまう。太平洋ゴミベルトの海洋投棄物を食いつくした後はより多くの食料を求めて市街地に接近、迎撃の電磁トラップやミサイルの弾幕も尽く飲み込み食い尽くして遂に東京湾に上陸する。

モチーフは高波。サーフィンするときみたいなやつ。そこにメンダコやエイ、ウミウシ、クラゲ、イカなど海洋生物要素を詰め込み誕生した。


装甲宇宙怪獣 キラーベノス

身長:64m 体重:5万t 第22話「灰色の理想郷」登場
宇宙から飛来した怪獣。鉱物、特に鉄や炭酸カルシウムを主食にしており、地表にそれらを多く含有する天体を探して宇宙を飛び回る。鉄筋コンクリート製のビルが立ち並ぶ地球はまさに格好の餌場。
全身は頑丈な甲殻と弾力のある鱗に覆われており関節部まで一部の隙もなく装甲化されている。背鰭に折り畳まれた皮膜は重力を捻じ曲げてあらゆるエネルギーを引き寄せて吸収、自身の攻撃に転用する。皮膜部分も同様の強度を誇るが、集めたエネルギーを吸収するための器官を有する皮膜基部の関節だけは内部組織が露出している。

皮膜は光や宇宙線を集めて推進力に変換、自在に宇宙空間を飛び回るために使われる。戦闘においてはレーザーや火炎はおろか実体弾が衝突した際の衝撃波まで吸収することができ、さらに皮膜の展開中は周囲に重力場の歪みが発生、キラーベノス本体に対する攻撃の命中率は著しく低下する。6色の光を感知する地球の生物とは異なる視覚を持ち、非常に優れた視力を有する。反面、特定の色彩パターンを非常に嫌い近寄ろうともしない。地球襲来時、たまたま屋外でそのパターンを持った絵画を描いていた人間がいたことで市街地への侵攻が防がれた。

怪獣の漠然としたデザイン方向性を考えるときに生まれた「背鰭が凧やハンググライダーのような形状の怪獣」が発展して生まれた。背鰭以外の部分はカブトムシがモチーフ。


毒炎甲虫 バーンビーター

身長:64m 体重:3万t 第23話「夢の島」登場
夢の島の地下深くに埋まっていた卵から誕生した怪獣。夢の島の埋め立てが始まったばかりの頃に出現した個体は親であり、討伐されたものの卵を地中に埋め込んでいた。
現代、夢の島はすっかり景観も整備されかつてのゴミの山の面影は完全になくなったものの、先代が産み落とした卵は順調に孵化して成長し、蛹を経て遂に成虫となり地上に姿を現した。
全身が分厚いキチン質の外骨格に覆われ、非常に強固。翅は癒合して甲羅となり飛行することはできない。前脚と中脚の附節は長く伸ばすことができ鞭のように振り回して攻撃する。非常に力が強く、折り畳み式の大顎で自分より大きなガーディアンを掴んだまま引きずり振り回すほどの怪力を誇る。
最大の武器は口と腹部先端から噴射する発火性の毒ガスで、液体の状態で噴射されると一瞬で気化、空気中の酸素と反応し数秒で爆発する。
さらに夢の島の地下で廃棄物を食べて育った影響で、体液や呼気には大量のダイオキシンが含まれている。

タガヌラー見て「そういえばちゃんと6本脚の虫の怪獣作ってないなぁ」と思って生み出された奴。モチーフはダイコクコガネとヘラクレスリッキーブルー。

大艦巨砲怪獣 ズールリヴァス

身長:68m 体重:5万9000t 第24話「怪獣兵器の後始末」ほか登場
人工的に生み出された怪獣。カクロス、ヴェルーダ、ザンギランダと怪獣に関連する遺伝子実験の致命的な失敗が続いたことを受け、怪獣のDNAを用いた遺伝子組み換え実験は禁止された。だがその法律が効力を持つより前に培養が開始されていたため、途中で殺処分することもできずに成長しきった姿でAMDFに摘発されることとなった。
開発目的は対怪獣戦力であり、圧倒的な戦闘能力を持つ割に非常に大人しく人間の指示に従うように教育されている。視覚、嗅覚、振動をキャッチし広範囲の対象を捕捉できる聴覚に加え赤外線視力まで持ち合わせている。この性質を利用し、色と図形のパターンで命令を学習させ、装着したゴーグルの内側に命令を表示することで指示を出す計画であった。
その開発にはゴンゾラーをはじめとする宇宙怪獣の遺伝子も組み込まれている。本来地球の生物とは適合しない、根本的に異なる遺伝子情報を持つ宇宙怪獣の要素を組み込むことに成功した事例はこれが初である。
外骨格と内骨格を併せ持つ特殊な構造の体は素早さを犠牲に高い耐久性と凄まじい馬力を発揮、自分より体格に勝る怪獣と力押しになることも想定されて設計されている。最大の武器は全身に備えた42門のプラズマ火球発射器官で、火球のエネルギーは休眠状態でも生成され続けており、そのエネルギーは体内に貯蔵されている。戦闘時にはその場で火球を生成しつつ、貯蔵分を解放することで1分間に500発の連射を最長10分にわたり維持できる。
極秘裏に開発されていたことが露呈した直後から、政府、研究機関、AMDF、世間でも殺処分すべきか戦力として投入するべきかが議論されていた。だが怪獣の保護を訴える過激派組織がズールリヴァスのもとに殺到した際、デモ隊の掲げていた横断幕にたまたま「攻撃命令:火球掃射」を意味する図案があったために暴れ出してしまう。

モチーフは玄武。玄武を「尻尾が蛇になった亀」=鎧竜的なものと解釈し、尻尾の蛇の顔のほうをメインにして生まれた。蛇要素はアナコンダ、亀要素はゾウガメ。どっちもメジャーな生物のわりに怪人やモンスターのモチーフになりにくい気がしてチョイス。


⑦に続く。

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